緊急事態宣言が解除されて、自粛要請は徐々に解除されているから、我慢しきれなかった人がドカンと街に出てきているかと思いきや、まだそんなでもない。



緊急事態宣言の前からリモートワークをしていた会社もあるので、リモートワークはすっかり浸透して、これからの主流になるかと思いきや、サイバーエージェントはリモートワークをやめちゃうんだそうである。

これからの働き方について【渋谷ではたらく社長のアメブロ(藤田晋さん)】
リモートのメリットは、zoom会議の利便性、移動コストの削減、オフィス賃料の見直し、通勤ストレスの軽減など、並べればたくさんあります。
一方で、リモートでは一体感、チームワークは損なわれます。また、リモートではかなり極端に成果主義、個人主義に振らざるを得なくなり、それは当社の根本的なカルチャーと相性が悪いです。それらは数値には出来ないですが、当社にとっては強みが失われかねない由々しき問題です。

つまり、リモートワークではチームの一体感が醸成されない、というのである。

残念なんだけれど、これは理解できない。

私は外資の「特にオフィスじゃないとできない業務がない場合は出社の必要なし」という会社に勤務していたことがある。外資だし、僕のカウンター・パートはロンドンだったりサンフランシスコだったりしたので、対面で話をすることなんか年に何回かだけで、日常的に電話とテレビ会議で付き合ってきたけれど、だからといってチームの一体感がなかった、という思いは、まったく、ない。
オフィスに毎日通勤して顔を合わせていれば一体感は醸成されるものなのだろうか?

この話をしていたら「自分で仕事をできる人はいいけど、入ったばっかりの若い人なんかは横に付いていて目の前でやって見せないと仕事を覚えられない」と言う人がいたけれど、これもなんか納得できない。僕には「誰かに仕事をつきっきりで教えてもらった記憶」もないし。今できている仕事は、自分で失敗して覚えてきたことばかりだし。

むしろ、オフィスに行かないといけなかった頃、
案出しをいろいろやって紙に書き出している最中に覗かれて「これはこうしなくっちゃダメだよ」と自分のその場の思いつきを上司に押し付けられた記憶とかw
集中して報告書とかを書いているときに「ちょっと」とか呼び出されて、その場でする必要のないくだらない話につきあわされてすっかり集中が切れちゃった記憶とか、
ろくな記憶がない。

みんな、実は働き方の本質的な合理化は望んでいないのかな。
せいぜい、コロナウイルスがあっても昨日と同じ今日、今日と同じ明日を生きていってください。