長野県松本市に住む父親が89歳を迎えた。まさか89歳まで生きると自分も僕ら家族も思っていなかった。長生きである。でも考えてみたら父の父、僕の祖父も100歳まで生きたのだから、家系が長生きなのかもしれない。


その父親から地元のコミュニティ紙「市民タイムス」の記事の切り抜きが送られてきた。オンラインにも同じ記事がある。


中山霊園の樹木墓地 松本市が生前受け付け開始へ 【市民タイムス】

20200310ShiminTimes

https://www.shimintimes.co.jp/news/2020/02/post-8628.php


松本市役所が、中山霊園の合葬墓の一つである「樹木墓地」の生前受け付けを始める、という記事である。
父としては「菅原家の墓もあるのだがこれは関西。自分が移住して大好きな松本のお墓に入りたいのだが、昔ながらの墓標のあるお墓じゃなくて、合葬墓、しかもモニュメントみたいなものもない、樹木墓地に入りたいのだが、息子はどう思うか?」と聞いてきたのである。


松本市のウェブサイトに行ってみた。

中山霊園樹木式埋蔵場所 【松本市のウェブサイト】

https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/kurasi/tetuduki/sibou/boti/basyo.html


ここの樹木墓地は、1本の墓標とみなすシンボルツリー(シダレ桜)の周辺に焼骨を1体ずつ埋蔵するのだそうだ。良いではないか。

中山霊園は、松本市の高台の見晴らしの良い場所である。しかも、父親が松本市に移住する大きなポイントだった「大好きな常念岳が見える」のである。

僕の父親の部屋の窓からは正面に常念岳が見え、その左肩にちょこっと槍ヶ岳のアタマの部分が見えるのである。

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(父親の部屋から撮影)


こういうの、とってもいいと思うんだよね。

父親にはすぐに賛成だと伝えた。

死後の楽しみ、っていうのを生まれてはじめて考えた。