歯医者さんを新しいところにしようと思って、ネットで検索して評判のいいところに3か所行ってみた。
昨年の秋、定期診断のオプションで歯科健診もやってもらったら、歯の治療をボロクソに言われた。「歯医者さん、すぐに変えたほうが良いですよ」。
仕事場のある東京都港区は、日本で一番歯医者さんの料金が高いのだそうだ。「保険診療では限界があります、自由診療でやりましょう」と言って、すぐにインプラントなどの高額な治療を提案してくるというのだ。それはかなわない、と思い、ネットでそういう感じじゃない歯医者さんを回ってみたのだが、複数の歯医者さんに前の歯医者さんの悪口をあまりに言われ、なんだかすごくネガティブな気持ちになった。
- イスに座って口を開けた瞬間「あ〜〜〜〜、こんな治療してる〜〜〜、これは昭和の治療法で、いまどきこんなことやりませんよ。どこの田舎の歯医者?」って言われたのが一軒目。なんか、悲しい気持ちになってここは辞退した。
- 次に行った歯医者さんは、すごく問診と診断に時間を使ってくれて、ここには2時間くらいいた。普通のレントゲン写真だけじゃなくて歯科用のCTスキャンもしてくれて、自分の口を立体的に見られておもしろかった。なんでも僕の上あごと鼻の間の骨はミリ単位の薄さで「この状態でインプラントなんか危険でできない」とインプラントをバッサリ。「こういうことするから、他の場所にも影響が出ちゃうんですよ」とか、ここでも前の治療をディスる。で、治療費用の話になったら「自由診療でやりましょう、費用は100万円くらい」と言われ、この歯医者さんならまぁ良いかなと思いつつ、断念。
- 三軒目は金属の道具でコンコンと歯を叩き「ここは痛いですか?」と聞くので痛かったら痛いと言ったら「おかしいなぁ、ここが痛いわけないのに」と言い、女性の歯科衛生士さんも「そうですねぇ」と言っている。痛いかもしれないからコンコンと叩いて「痛いかどうか」きいたのはあんただろう、痛いから痛いと言っているのだ、歯医者さん。この歯医者さんも前の治療をバッサリ。「そんなにダメか?」
三軒回ってわかったことは、若いときにちゃんとした治療をしていなかったから今になって本当に大変なのだ、ということだ。20代とか30代のときは痛くなると歯医者さんに駆け込み、痛みが治まるとそのまま通院しない、なんていうことをやっていたのは、まちがいない。だからそのばその場できちんと治療を終わらせておけば今になってこんなに大変な思いをしなくても済んだのだ、ということがわかった。
これを読んでいる中に20代とか30代の人がいたら、忙しくって時間が惜しくても、「もう痛くないし」と思っても、歯医者さんの言う通りきちんと治療をしておいたほうがいいよ。
というわけで、なかなか良い歯医者さんがみつからない。
もう、これまでと同じところでいいか、だなんて思っている。