Dennis 50

インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ? できる限り、実験してみたいと思います。

2020/01/19(日) はれ バカげたビジネス「売る写真を見せるのは4週間先です」 

子どもの頃からあった、勝手に写真を撮って、希望者に写真を売るビジネス。修学旅行から帰ってしばらくするとクラスに写真が届いて希望の写真の番号を伝えると後から焼き増しして送ってくるやつ。いまだにこういうビジネスがあるんだね。

今日、結婚式に出席した。引き出物と一緒に配られたのがこのカード。

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新郎新婦の友人たちがスマートフォンで写真を撮りまくる中、黒いスーツで一眼レフで写真を撮っていた人がいたから、この人の撮った写真を売ろうというのだろう。
今日が1月19日で、写真を見られるようになるのが2月15日。なんと27日後
なんで公開までに27日もかかるんだろうね?
修正でもしてから公開するのかね?
とっとと当日中に公開すれば売れるのに、時間を掛けてわざわざ機会損失しているようにしか思えないね。

2020/01/17(金) くもり 企業文化を変えてしまう転職した人

とあるインターネット・メディアを最近退職した人と会う機会があった。
退職の理由を聞いてみた

「ヘッドハンティングで、広告代理店から役員が入ってきたんです。この人が入ってきてから、会社の雰囲気が一気に変わり、それまでの落ち着いたメディア企業のものから、チャラチャラした広告屋っぽく変わっちゃったんですよね。地に足が着いていたのが、フワフワしている感じ。
挨拶も「こんにちは」から「ウイッス」って感じです。
耐えられず、辞めました。」

20200117広告代理店の人_画像検索

変わった雰囲気がどのようなものなのかは外部からは計り知れないけれど、すごく変わったのは間違いなさそうである。
私は、彼の退職の理由はあまり理解できないけれど、入社してすぐに会社の雰囲気を変えたその人は、これは大したもんだと思った。

ちょっと会ってみたくなった。

画像はGoogleで「広告代理店の人」と画像検索したページのキャプチャ。

2020/01/07(火) あめ カード会員誌って大家さんのためのメディアなのか

お正月に、日頃なかなか読む機会のない読み物をいくつか読んだ。その中に、クレジット・カードの会員情報誌がある。
アメリカン・エキスプレスなら「Impression」、VISAなら「VISA」だ。

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20200106Visa

これを読んで驚いた。バブルの時代と全く編集が変わっていないではないか。
「Impression」の場合、
・旅行の特集。バブルの頃と違うのは、行き先が国内など、割と手頃なお値段で行ける場所なこと。バブルの頃はこれがヨーロッパの都市や、トロピカル・リゾートだった。
・広告企画と思われる高級時計の特集
・東京のシティ情報など。
「VISA」の場合はアメリカン・エキスプレスよりも更にバブリーwで
・第一特集 海外
・第二特集 国内
・人気俳優のインタビューなど。
「VISA」はコラムの執筆陣も豪華で、沢木耕太郎、武田鉄矢、檀ふみなど。

広告はより一層バブルを思わせるもので、アメリカン・エキスプレスは、行けども行けども高級腕時計の広告が続く。パテック・フィリップ、ブレゲ、カルティエ、ウブロ、シャネル、ティファニー、、、。VISAだって負けてはいない。オーデマ・ピゲ、フレデリック・コンスタント、シチズン・エコドライブの43万円する腕時計、表4はコルムである。

一体誰をターゲットにして今どきこんな雑誌を編集しているのだろうか? いっとき流行った「富裕層マーケティング」なのか?
いろいろ考えたら、浮かんだ結果が「大家さん、地主さん」である。
アメリカン・エキスプレスやVISAのカードを持って、暇を持て余しているからこんな雑誌をついつい読んじゃって、勢い余っちゃってブレゲやウブロを思わず買ってしまうような人……思いつくのは「大家さん」だったw
今どき、こういうメディアもあるんだね。これはこれで大事だから、可能な人はこういう雑誌の広告に触発されて、高っいものを購入して、経済をぐるぐる回してね。

2020/01/01(水) 晴れ あけましておめでとうございます

みなさん、あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
今年の正月も長野県松本市の両親の様子を見に行ってきました。

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父親はことし89歳、母親は85歳になります。
父親のこの顔が、私の28年後の予想図であります。

2019/08/21(水) くもり 表現の自由は制限なくどこまでも自由だ

この夏、私を考えさせたのは「あいちトリエンナーレ」の一企画として開催された「表現の不自由展・その後」の中止だ。
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https://aichitriennale.jp/artist/after-freedom-of-expression.html

3年ごとに開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」は2019年8月1日から10月14日まで75日間開催されることになっている。今回の芸術監督は津田大介氏である。この一企画として「表現の不自由展・その後」という企画展が開催されたが、3日間で中止に追い込まれた。
開催2日めに会場を視察した名古屋市長が、愛知県知事に「日本国民の心を踏みにじる行為であり許されない」とする抗議をし、展示中止を求めたようだ。この企画展にはキム・ソギョン/キム・ウンソン作の「平和の少女像」が展示されており、これを見た河村たかし名古屋市長は囲み取材で「国民の心を踏みにじるものだから撤去されるべき」と語り、その後、正式な文書として撤去を求めている。

さらに、菅義偉官房長官も、「あいちトリエンナーレ」に対する文化庁の補助金、約7,800万円の交付について、「決定にあたっては事実関係を確認して適切に対応したい」との姿勢を示した。
これらのことが引き金になったのか、実行委員会や関連する官公庁や団体に「撤去をしなければガソリンの携行缶を持ってお邪魔する」などというような脅迫が殺到し、この企画展は中止されたのだ。

これに対し、主催者の愛知県知事の大村秀章氏は記者会見で「私どもの考え方は、行政が展覧会の中身にコミットしてしまうのは、控えなければならない(というものだ)。そうしないと、芸術祭じゃなくなる。(今回の展示によって)『表現の自由の議論を』という趣旨は多くの人に届いた、ということで理解をもらいたい」と語っている。(大村知事一問一答「行政がコミット、芸術祭でなくなる」【朝日新聞DIGITAL】 https://www.asahi.com/articles/ASM836G75M83OIPE02G.html

「表現の自由」には、制限がない。あってはいけない。
ローマのコロッセオで行われていたような殺し合いを見せるような表現だって自由だ。ただし、本当に殺そうとするなら殺人罪や殺人未遂罪で捕まるだけだ。
人を脅迫するような表現だって自由だ。ただし、脅迫罪で捕まるだけだ。
他の罪で捕まることはあっても、それでも表現の自由はある。表現の自由自体は無制限だ。
「撤去をしなければガソリンの携行缶を持ってお邪魔する」とファックスした人も、表現の自由を行使したのだ。

今回の仕掛けを行った津田大介さんのねらいである「表現の自由を考える」ことは、今回の騒ぎで果たされたのかもしれない。普段「表現の自由」に関してなんか考えることなんか、ほとんどないのだから。

2019/08/02(金) 晴れ 外国のキャッシュカードはセブン銀行のATMに限る

Autonomyに同期入社したShashank Shalmaが東京に来たので、ご飯に行った。
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Shashankはヴェジタリアンなので、いつでもお店の選択に困るんだけど(笑)、今回はおすすめの天ぷら店、高円寺の「天すけ」にした。
天ぷらも勿論おいしいんだけれど、店主がとても愉快な人で、名物の卵の天ぷらを揚げるときに歌舞伎風のパフォーマンスをしてくれる。外国からの友人を一度は連れて行ってあげたいお店だ。
20190802Tensuke

このShashankなんだけれど、実は待ち合わせに遅れてきた。宿泊先の恵比寿から高円寺まで電車で来ようとしたのだけれど、JRに乗るには現金が必要。Apple PayにSUICAをダウンロードしようとしたが外国のクレジットカードではうまくいかず、みずほ銀行や三井住友銀行のATMにシンガポールで発行されたキャッシュカード/Visaのクレジットカード機能付き、を差し込んでも「日本で発行されたカード以外は使えません」と表示されて現金が下ろせない。しかたなく、クレジットカードが使えるタクシーでやってきたのだ。
Shashankは「日本ともあろう国で何ということ」と怒っていた。彼は今はアメリカに本社のある会社に務めていて、シンガポール法人のマネージャーだ。週にいっぺんはアジア各国に出張しているのだが、こんな目にあったことは一度もないのだそうだ。クレジットカードが使えないことはほとんどないし、現金は、メジャーな銀行のATMなら海外発行のカードも使えるのが普通だ。
日本はね、こういうところがガラパゴスで、鎖国的なんだよ。

ご飯が終わったあと、念のためにセブン-イレブンのATMに行ってみたら、あっさり使用オッケー。空港などで「Get Cash at 7-Eleven」のポスターはよく見かけるけれど、これは他の銀行ではダメ、っていう意味だったのね。

20190807GetCashAtSevenEleven
https://www.sevenbank.co.jp/intlcard/index2.html
これからは、こういうときは真っ先にセブン-イレブンに行こう。

2018/12/10(月) 曇り アイドルといわれている人にも筆力の素晴らしい人がいた

アイドルといわれている人にも筆力の素晴らしい人がいた。乃木坂46の高原一実さんである。

トラペジウム
高山 一実
KADOKAWA
2018-11-28


実は私はこの人が乃木坂46の第1回オーディションを通過したアイドルだということは知らないで、本屋でこの本を買ったのである。
この本の題材はアイドル。主人公は、オーディションで既存のアイドル事務所に入ろうとしないで自分でアイドル・グループを作ろうと駆け回る高校1年生の女子。県の東西南北から1人ずつの4人組のアイドル・グループを結成しようと人集めをしていく話。
これも全然知らなかったけれど、雑誌「ダ・ヴィンチ」に2年以上も連載されていた小説なのである。
この人の筆の力はすごい。一つ一つの描写は正確で情景が容易に想像できるし、物語の構成も素晴らしい。優秀な編集者が付いていたのかもしれないけれど、才能がないとこのように一つの物語を2年以上もかかって組み上げていくのは無理だと思う。
タイトルのトラペジウムの意味は、「不等辺四角形」だそうである。東西南北の「輝く星たち」を仲間にした話だからこのタイトルなんだそうである。。
アイドルと呼ばれている人の中にも、こういう才能を持った人がいるんだね。
ちなみにこの本は、オリコンの2018年12月10付BOOKランキングの「文芸書」部門で1位になったのだそうである。


同じアイドルでも、ジャニーズ事務所所属の加藤シゲアキという才能もある。彼もまた素晴らしい。

ピンクとグレー (角川文庫)
加藤 シゲアキ
KADOKAWA/角川書店
2014-02-25


閃光スクランブル (角川文庫)
加藤 シゲアキ
KADOKAWA/角川書店
2015-11-25



Burn.-バーン- (角川文庫)
加藤 シゲアキ
KADOKAWA
2017-07-25



傘をもたない蟻たちは (角川文庫)
加藤 シゲアキ
KADOKAWA
2018-06-15








私は音楽の仕事をかじってはいるけれど、どうしてもアイドルの世界は理解できない。どうすれば人気がでるのか、わからないのだ。
このことを素晴らしく表現している小説がある。朝井 リョウさんの「武道館」である。

武道館 (文春文庫)
朝井 リョウ
文藝春秋
2018-03-09


こちらはアイドル・グループが武道館公演を目標に頑張っていく姿と、そのウラの葛藤を描いた作品である。
この中に印象的なセリフがある。振り付けの先生が「あんたたち、ここまでよくがんばった」という時に言ったセリフ。

いつでもかわいく、きれいでいなくちゃいけないのに、恋はしちゃダメ。
歌とダンスが仕事なのに、あんまり上手すぎるとファンがつかなくなる。
ファンは、
売れてほしいからCDをいっぱい買うけど、高いものを身に着けているとがっかりする。
売れて忙しくなってほしいけど、ブログは頻繁に更新してほしい。
求められていることは両立しないのに、そのどっちにも応えてあげてる。
そうしたら、この子たちは何でも応えてくれるんだ!って思われて、もっといろんな要求が飛んでくるようになる。

こういうことを言って、メンバーをほめるのである。

芸を極めて上手になるとファンが離れていくアイドルというもの。
どうしても私には良さが理解できない領域である。

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