今日もAd:Tech Kyushuに参加した。
福岡は曇り。

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今日は、図書館をTSUTAYAにして全国的に有名な佐賀県武雄市の樋渡市長に始まり、福岡出身のホリエモンで終わる九州ローカル・デイのせいか、来場者も昨日よりも更に多い。
今日も2トラック用意されていて、トラックAは「九州」、トラックBは「通販ビジネス・マネジメント」だった。


今日、一番ガクゼンとしたのは「広告会社や制作会社は地域に根ざしたマーケティングを提供するべきだ」という話。
そんなもん、あるわけ無いだろう。


「マーケティング」というのは顧客本位のものである。
顧客が買いたくなる品揃えをし、
顧客が買いたくなる価格を提示し、
顧客が買いたくなるルートを開拓し、
顧客が買いたくなるプロモーションを実施する
のが「マーケティング」である。
「マーケティング」とは、顧客本位なものなんである。

顧客が自社の周囲に限定されているのならば、地域に閉じているのだから、この話はわかる。「大分のお客は全国平均とはかけ離れているのだから、東京もんが考えたような施策じゃダメだ」というなら、この話は納得できる。
でも、このセッションの趣旨は、自分たちの優れた商品を日本全国に売りたい、っていうものだったはず。
広告会社や制作会社をマーケティング視点で選ぶなら、より自社の顧客を理解して施策を提案してくれるかどうかで選ぶべきであって、「地域に根ざした」というのは的外れである。
たいへん嫌な気持ちになった。


最後に、ホリエモンも出た「テレビのWeb化」というセッションがあった。

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数年前にフジテレビを買おうとして失敗したホリエモンだが、当時フジテレビにいたワタナベ・エンターテインメントの吉田会長が途中からセッションに参加してから論点が明確になり、おもしろくなった。
これから人々のコミュニケーション・チャネルはどう変わっていくのか、それに企業はどう対応していくべきなのか、という視座で、おもしろいセッションになった。


私自身は、この先なるべく広い俯瞰的な視野で、専門性はなるべく排除して、マーケティングに対してアプローチしていこうと考えた二日間のAd:Tech Kyushuであった。