芸能界というのは、昔は本当にいい加減なところだった。
いろんな闇があった。芸能界の統計データがやたらと充実しているのは「いい加減な業界じゃありませんっ」と言うため。
昔の有名な事件に「大原みどり事件」というのがあった。
歌手大原みどりのマネージャー儘田次雄(当時35歳)が警視庁少年二課に逮捕された事件である。儘田が大原みどりを売り出すためと称して、福島県いわき市に住む父親から合計2億数千万円を引き出した詐欺事件の容疑者としてだった。儘田は、これらの金銭を、大原売り出しの工作費として、テレビ局やスポーツ新聞社、音楽出版社などの関係者に渡したと証言したため、”芸能界の黒い霧”といわれて、逮捕された1976年当時に大騒ぎになった事件である。38年前。
さすがの私もまだ仕事を始めていない頃である。
今日、これと同じようなことを今やっているヒトの話を聞いた。
さすがに求める金額はこんなに大きな金額ではない。
「グループを脱退した有名アーティストとユニットでデビューさせてあげるから1000万円」「有名アーティストの親が君では無名でダメだと言っているからもう1000万円」と、合計2000万円要求してきたから断ったという話。
「こんなヒトいまだにいるんだな」と思ったら、知っている人だった。1990年代に音楽プロデューサーとして活躍した人。この人だってわかって、すごく悲しい気持ちになった。
まだ(又はまた)そんな詐欺商法やっているのか?
また、この商売を信用させなくするのか?
お願いだから、こういうことはやめていただきたい。