高島平団地に入居したのは12月26日。冬のさなかである。
隣室のベランダに、なんと野生のハトの巣を発見したのが3月2日。春になってハトの活動が活発になってきたので、気がついたのだ。
3月2日の朝、起きて、カーテンを開けたらその外側のレースのカーテンにハトのシルエットが映っていたのだ。思わず「ギャっ」と叫んだ。ベランダに出てハトを追い払おうとして発見したのが、隣室のエアコンの室外機の上にあるハトの巣であった。

入居した時から、ベランダにハトの糞が時々落ちていた。入居の直前には部屋に業者が入ってクリーニングしたはずだが、引っ越したらベランダにハトの糞のあとがいっぱいあった。でも、どうやら真冬のハトの活動はそう活発でもなかったようだ。でも3月になって暖かくなってきたので、ハトは活発に動き回るようになったようだ。
入居時にも「入居者同士の問題は直接ではなく管理事務所を通して」と言われていたのでさっそく管理事務所に連絡した。その結果、お隣はハトの巣の上にペット・ボトルを置いたりして使えないようにしたのだが、ハトはそんなことにはめげず、ペット・ボトルを押しのけて相変わらず巣に居座ったままだ。さらにこのことを管理事務所に連絡すると、今度はペット・ボトルに水を入れて動かないようにしたもよう。本当は撤去してほしいのだが、管理事務所もそこまで強要できないのだという。でも効果はあり、巣からハトは去った。
これで問題解決かと思ったら全然そんなことはなくて、巣を失ったハトは今度は私の部屋のベランダを巣にしようとしているのか、さらにハトの糞の害が増えた。
管理事務所には「このままではここに住んでいられない、他の部屋に替えてくれ」と申し出たのだが、これは受け入れられないという。そりゃ、そうだよね。では、と「ハト除けネットの設置を上司に掛け合う」ということだったが、これも結局通らなかった。

代案としてハト除けスプレーの散布を提案された。たしかに、ベランダにハトがいるときにこれを散布するとすぐに退散する。でも、この効果は長続きせず、しばらくするとハトは戻ってくる。しかも、甘〜いへんてこりんな臭いのスプレーである。ハトも嫌なんだろうけど、人間もこんなもん嫌だ。
考えてみれば高島平駅のホームにも「ハトにエサを与えないでください」と大書してあるくらいだから、この辺にはもともとハトが多かったのである。団地の管理事務所にハト除けスプレーが常備してあるくらいだから、被害はうちだけじゃなくて、何軒もあるんだろう。