日本におけるコンサートの入場人数の変化を調べる必要があった。
日本のコンサートの入場人数や開催本数に関しては一般社団法人日本コンサートプロモーターズ協会が統計を出している。
http://www.acpc.or.jp/marketing/index.php

コンサートの入場者数の伸びは実感していたけれど、いざ統計を見てみると、著しい。
10年前の2005年には2000万人であった入場者数は2014年には4200万人と、10年で倍以上である。この数字にはライブ・ハウスも入っているけれど、この統計は一般社団法人日本コンサートプロモーターズ協会主催のものに限られているから、ディスクガレージとかキョードー東京などが主催するものだけで、コンサート・プロモーターが関係しない、バンドが自主的に開催するライブもプラスすると、相当な人数になる。

この数字を使ってレポートを書くにあたり、映画の入場者数も参考にしようと思って一般社団法人日本映画製作者連盟の統計を見てみてびっくりした。
http://www.eiren.org/toukei/data.html
「桁が違う」のである。
2014年には1億6000万人以上を動員している。

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コンサートもすごいと思ったけれど、映画の底力はものすごい。なにせ、人口1億2700万人のマーケットで、人口以上の1億6000万人もの人を動員しているのである。

私自身にはあまり映画館に行く習慣がない。いずれDVDなどで見られそうなものは映画館に観に行かない。大きなスクリーンや音響にもあまり魅力を感じない。上映時間が限られているのもあまり映画館に行かない理由のひとつだ。
映画が嫌いなわけではなくて、飛行機の中では映画を見るのを楽しみにしている。特に最近はひとりひとりのスクリーンで豊富なセレクションの中から選べるようになっているので、ヒット作はほとんど飛行機の中で見ている。自分と同じように、映画館に行く習慣のない人は山ほどいると思っていたのだ。
なので、この数字を見て、映画のチカラに改めて驚愕してしまった。
映画がここまでできるということは、コンサートにもまだまだ市場の余力があるな、とも感じた。