インバウンド観光の仕事の関係で、観光庁が出している「宿泊旅行統計調査」に触れた。

http://www.mlit.go.jp/common/001084394.pdf
この8ページに日本全国のホテルや旅館の客室稼働率が出ている。すばらしい統計で、会社・団体の宿泊所の稼働率までカバーしている。

「ホテルが取りづらい」という実感はあった。最近関西に行く時には全然いつものホテルが取れなくって、昨年11月の京都/大阪出張の時には京都市内も大阪市内も全然ダメで、中間の守口市に泊まった。
この統計を見ると、日本全国、猛烈に客室稼働率が高くなっている。
東京都 ビジネス・ホテル87.2%、シティ・ホテル86.2%
京都府 ビジネス・ホテル87.7% シティ・ホテル89.1%
大阪府 ビジネス・ホテル88.4% シティ・ホテル89.9%
こりゃ、ホテルは取れないわ。
これは瞬間風速ではなく、2014年第4四半期全体の数字である。
自分も関西で困ったけれど、最近アメリカ人から「東京のホテルのコネはないか」とよく聞かれる。彼らもホテルが取れないんだね。
お金がいっぱいあったらホテルを買収すればいいね。
今月、新宿歌舞伎町のコマ劇場跡地にワシントン・ホテルができるとか、この秋には浅草楽天地にも新しいホテルができるとか、朝日新聞が銀座6丁目の創業の地に新しいビルを建ててホテルもテナントに入るのだ、とか、アパグループが横浜市中区に大型タワーホテル「アパホテル&リゾート 横浜ベイタワー」を建設するのだ、という情報はあるけれど、とても足りないね。
そこまでのお金が無いなら、ワン・ルーム・マンションを買ってAirbnbで宿泊者を募集して短期で投資を回収することもできるね。
ただし、これから日本の政府がこの仕組みを締め付けて規制してくる可能性大。これ次第だけど、官庁は業界からのクレームの声がない限り動かないような気もしている。