私は、少しでも早くアメリカに移住したいと思っている。諸事情でなかなかこれが実現していないのだが、英語はちゃんとやろうとしている。

英語のメソッドにはいろいろあるけれど、私はGoogleの日本法人の社長だった村上憲郎さんの「村上式シンプル英語勉強法」の方法を忠実にやることに、今年の年頭に決めた。
教育でもコンサルティングでもそうなんだけれど、人から言われたことを自分勝手に解釈して自分風に変えちゃうから教わった成果が出ないのだ、という、自分がコンサルティングした時の感想をもとに、こう決めたのだ。



村上さんの方式は、英語を「読む」「単語を覚える」「聴く」「書く」「話す」の5つに分け、それぞれに本当に必要なやるべきことをまとめ、必要なことしかやらない、それ以外のことはしない、という方法。
「読む」は300万語読む。
「単語を覚える」は毎日1万語を眺める。
「聴く」はトータル1,000時間、筋トレ感覚で聴く。
「書く」は「英借文」とブラインド・タッチを覚えること。
「話す」は村上さんが選んだ5パターンの基本表現を覚える。自分関連で100英文を借文して丸暗記する。ボイス・トレーニングをする。
これだけである。

レベルに合わせてそれぞれ使うべき本や教材がリストされており、これを村上さんの言うとおりに実施していく。
他の領域はいいのだが、私は最近大きな壁にぶつかった。
英単語である。
村上さんは、英単語を覚えているレベルを
3,000語 日常会話級
6,000語 大学受験級
10,000語 専門家級
としているのだが、6,000語の壁が私の今回の大きな壁だ。
スタックし始めている本はこれ。



村上さんの単語の覚え方は変わっていて、とにかくひたすら毎日眺めるだけ。1日50語とか決めて丸暗記する受験勉強の方法とはまったく異なる。単語カードを作ったりしない。教材にマーカーで線なんか引かない。鉛筆で書き取ったりしない。その代わりに毎日1万語を眺めろ、というのだ。1単語1秒ずつ眺めていても1万秒。10,000秒=166分=2時間46分もかかるんだけれど、これをやれ、というのである。まったく無茶なことを言う老人である(笑)。

大学受験レベルの単語集は、まぁそれでもなんとかやり通せた。ほとんどが一度は目にした単語なので、なんとかなってきた。
ところが、この本に出てくる単語は、ほとんど見たこともない単語ばかりで、気持ちが打ちのめされる。意味が推測できないばかりか、変に推測したら全然違っていてドツボにはまる。自分に対して「ダメダメ感」がつのり、全然楽しくない。やりたくなくなる。というわけで、ちょっと忙しいとサボってしまい、やらなくなってしまっている。これが今の私の状況。これまでにも何度か壁にぶつかったけど、ここまで大きな壁ではなかった。
どうしたらここから這いずり出られるのだろう。「しつこくやるしかない」とはね、わかっているんだけど、でもね、辛いんだよ。