渋谷に11月19日にオープンしたHMV & BOOKSに行ってきた。
場所は旧マルイ・ファッション館。閉店までは「マルイシティ渋谷」だったところ。公園通りの入口の三角形のところである。
30代〜40代の女性をコアターゲットとする同店のコンセプトは、「LIVE BOOK STORE、LIVE MUSIC STORE、LIVE MOVIE STORE」。計1,815平方メートルの店内を「世界の食と旅」「生きるヒント」「TOKYOカルチャー」と3層のフロアコンセプトで区切り、更に「仕事」「男と女」「ものづくり」「大人の趣味」といったテーマごとに書籍や音楽・映像ソフト、雑貨、チケットをクロス・マーチャンダイジングの手法を使って編集する。書籍とCD・DVD、雑貨は6:3:1の割合で構成し、およそ50万点を取り扱う。
だから、「代官山蔦屋書店にインスパイアされました」系の「キュレーション本屋」だと想像して行ったら、まさにその通りだった。

キュレーターが選んだ「男と女」とか「ものづくり」というテーマの売り場に行くと本とCDと雑貨が一時に見られる、という構成。
キュレーションは、これが合っている時には気持ちが良いよね。
「仕事」ブロックの「マーケティング・広告」の棚はこんなの。

オグルビーの「OGILVY ON ADVERTISING」とコトラーの「資本主義に希望はある」を同じ棚に並べるとか、なかなかセンス良いじゃない。
でも、外れると最悪。欲しくもないものをさんざん見せられて探しているものは結局見つからない、という……(笑)
代官山蔦屋もそうだけれど、キュレーション型の店舗というのは、一般店舗があってその対比で成立するもの。「今月の文庫の新刊を全部並べて見たい」という私の希望はこの店ではなくて三省堂書店や紀伊國屋書店でかなえるしかない。
私には人がキュレーションした本棚には興味が無いから、HMV & BOOKSは無縁の店舗。ターゲットだとしている30代〜40代の女性に響くと良いのだけれど。
そうは言ってもご祝儀です。ちゃんと本は買ってきましたよ。
