いま、東京中工事だらけだ。
2020年の東京オリンピックに向けての工事が活発なのだが、どうやら東京の再開発プロジェクトは2020年以後も盛んらしい。
東京の「再開発計画」は五輪後まで目白押しだ(東洋経済オンライン)
今の東京でとにかく不便なのは、渋谷駅や大手町駅などの駅の改造工事を行っているところだ。通路がほとんど仮設になっていて狭く、曲がりくねっていて通りづらい。どこからどのように行ったら良いのか、わかりづらい。もともとよく知っているはずのルートでも、迂回させられているうちに方向感覚が狂うのか、とんでもない所に出てしまったりする。
日本は地震が多いし、高度成長期に突貫工事で造ったものには問題も多いと聞くので、安全性確保の意味でも造り替えはありがたい。ただ、工事期間中は従来通りに通行できず、不便だ。
地下鉄では、こういう駅の改造の他に、路線の改造も行っているのだそうだ。特にこちらは地下だけに沿線が真っ暗だからわかりづらいし、そもそも工事は列車を止めないでもいいように、終電後始発までの間に行われているのだそうだ。
東京の地下で進行する「メトロ大改造」の中身(東洋経済オンライン)

http://toyokeizai.net/articles/-/100285
私は2020年のオリンピックの後の東京には、ものすごい勢いで不景気が訪れると思っているのだが、これだけ東京の再開発計画がたくさんあるのなら、少なくとも土木建築業界は平気そうだ。
しかし、世界の年を見渡した時、21世紀半ばの東京はどれだけのプレゼンスが得られるのだろう? 世界でビジネスをするとき、東京はどのくらい重要なのか? 私がアメリカにいて世界のビジネスを考えるのなら、間違いなく優先度は低い。良いところだから年何回かは訪れたいとは思うけれど、真剣にビジネスの足場として東京を考える気にはならない。
そうすると、少子高齢化の中、これからの再開発計画はムダにならないのだろうか。
18歳から今までずっと過ごしてきた東京が廃墟みたいになるのを見ているのは、できればさけたいものだ。