ネイキッドの大屋友紀雄さんのFacebook投稿で、人間の感情を可視化できるかもしれないのだ、ということを知った。

あるフィンランドのチームによって行われた研究で、感情が人体にどのような影響を与えているかを可視化する方法が発見されたのだそうだ。

20160131_EmotionVisualization
http://www.ibtimes.com/emotions-mapped-human-body-most-accurate-visualization-emotion-related-bodily-sensations-photo

この研究チームでは西ヨーロッパ人や東アジア人など、773名の被験者から集められたデータを使い、各感情ごとに身体のどの部分で活動が活発化あるいは鎮静化するかの関連性を導き出したのだそうである。被験者が身体の箇所でどのような活動を感じたか、激しさを感じた箇所は赤か黄色で、鈍く感じた箇所は青などの異なる色を使って塗るように指示されたのだそうである。
この研究により、各感情はそれぞれ身体に異なって現れること、そして西ヨーロッパおよび東アジア人という異なる文化圏でも、身体へ現れる反応は同じであることが判明した。

大屋さんも言っていたけれど、これがリアル・タイムでできるようになるとすばらしい。コンサートやイベントの演出に使えるのだ。
コンサートの場合、曲順に大いに悩む。曲をA→B→Cと並べたほうがいいのか、A→C→Bなのか、はたまたB→A→Cなのか、で悩むのである。
コンサートはコンテキストである。曲の並びによって受ける印象がぜんぜん違う。ではどうしたら良いのか。いまは、観客の顔色を見つめるか、歓声を音響分析してリアクションが良かったのはどの並びなのかを探るくらいしか方法がない。
これがもしリアル・タイムで測定可能になったら、コンサートごとにA/Bテストを実施して最良のリアクションを得ることができるようになる。
そうなると、本当にいいのだが。