Spotifyは10億ドルを調達したようだ。
SPOTIFY READY FOR STREAMING SHOWDOWN AS IT RAISES $1BN IN CONVERTIBLE DEBT

http://www.musicbusinessworldwide.com/spotify-raises-1bn-convertible-debt/
これは特定の投資家によるものではなく、転換社債によるもの。
この転換社債はプライベート・エクイティ大手のTPG、ヘッジファンドのDragoneer投資グループとゴールドマン・サックスのクライアントによるもの。
Spotifyはこれまでにコカ・コーラや香港の投資家など26の投資家から10.6億ドルを集めており、音楽業界にはユニバーサル・ミュージック・グループ、ソニー・ミュージック・グループ、ワーナー・ミュージック・グループの3大メジャーにライセンス契約の一部として株を渡している。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Spotifyが来年までにIPOした場合、TPGとDragoneer投資グループなどの今回の転換社債の引受者は、20%割引で株式に転換することができるようになるのだという。
Spotifyは音楽ストリーミングの中心的存在だが、昨年からApple、Google、AmazonといったITジャイアントが真剣に音楽ストリーミングに取り組み始めたので、ここから先はトップ・ランナーというわけにはいかない。資本ではとても勝てないわけだから、マーケティングで勝負しないといけない。
アデルのようにSpotifyには音源を提供しないビッグ・アーティストがいるのだから、これからどういう品揃えで、どういうプロモーションで、どういうマーケット展開で経営していくのかが問題だ。その中には、当然第二の音楽マーケットである日本マーケットへの導入も重要だ。
Spotify代表のダニエル・エクはあくまでフリーミアムにこだわっているようだが、フリーミアムのEvernoteやDropboxの経営も危ぶまれているなか、どこまでフリーミアム・モデルが継続できるのかも焦点の一つになるだろう。
まして、「素人が自作の音源をアップロードする」ものだったSoundCloudも3大メジャー・レーベルとのストリーミング契約を果たし、アメリカでサブスクリプション・サービスを開始した。
SoundCloud Go: An Audacious Answer to Spotify That’s Dying to Stand Out
敵は増えるばかりである。
しかし、今回の資金調達で、なんとか徳俵一つでこの競争に残った、ということだろう。
そういえば、2015年のApple Musicがスタートした時「無料トライアル期間中はアーティストへの分配が無料なら、音源を提供しない」とメッセージを出して、Appleに強硬な態度をとってAppleから譲歩を引き出したテイラー・スウィフトがApple Musicのコマーシャルに出ている。
「お前らグルか?」(笑)