Facebookはおせっかいである。去年の今日どうしたとか3年前はどうだったとか教えてくれる。私は過去は振り返らないのでこの表示が嫌で嫌でしかたがない。「この表示の回数を減らす」「この表示が出なくする」と何度押してもしばらくするとまた表示される。
今日もこれが出てきて、1年前の今日はギプスが外れた日だと教えてくれた。

昨年、このギプスはタイミングが悪かった。
2014年いっぱいでヒューレット・パッカードを退職し、ソロ活動を再開してめちゃくちゃ張り切っていた3月に、道で足を捻った。濡れた路面で滑った時に、バッグに入れたパソコンを守ろうと無理な体勢を取ってしまい、左足首の靭帯を損傷してしまったのである。
ギプスは3週間装着したままだった。
装着中は明るく振舞っていたけど、すごくつらかったのだよ、実は。
その後、もちろん足は治ったので、普通に歩けるようにはなったけれど、歩くのが、特に滑るのが怖くなった。
雨の日の駅の階段なんてサイアクで、手すりがあればすがりつきたいのだが、どうも人目を気にしてよちよちと注意深く歩くのみで、思い切って「手すり人」になれない。革靴も滑りやすいので怖い。靴底の減り方が明らかに変わった。ケガをした左足をかばってか、右側の減りが左よりも強くなり、角度も変わった。
老化は足からくるのだそうである。満足に歩けないヨチヨチ老人にはなりたくない。
これは体の問題じゃなくて精神の問題だと思うので、なんとか克服したい。そうじゃないと、あっという間に真性老人になってしまう。
なにかいい方法を見つけないといけない、ギプス後1年である。