あるものを買おうと思って、口コミサイトを覗いてみた。
お店に行ってもA社、B社、C社のどれが良いのかよくわからなかったので、口コミサイトに頼ってみようと思ったのだ。

見てみたら、ネガティブな書き込みの嵐。
「〜で、残念です」くらいなら良いのだけれど、「サイテー」「どうしてこんなものを売るのか?」そして決まり文句は「この会社の製品は二度と買わない」。

これを読む限りA社もB社もC社も「残念」で「サイテー」で「どうしてこんなものを売るのかわからなく」て「二度と買わないと言っている人がゴチャマンといる」製品だった。

こんなの見なきゃ良かった。

前職は外資系だったので、アメリカの事例を使って説明することが多かった。その中の一つにこんなインフォグラフィックスがあった。

Big Data and the Path to Purchase
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http://www.baynote.com/infographic/big-data-and-the-path-to-purchase/

この中に「消費者の86%はネガティブなレビューに影響を受ける」という調査結果があり、「ネガティブな書き込みは全体の5%しかないが、購入に影響を与えるから気をつけよう」と言って売り込んでいた。

しかし、今日見た口コミサイトのネガティブな書き込み率はとても5%どころじゃなかった。ほとんどがネガティブな書き込みだった。

高いお金を出してやっと買ったものが期待通りでないとネガティブな書き込みをついついしてしまう気持ちはわかる。私だって、このブログであまりにひどい対応に関して書いたこともある。しかし、こんな風なネガティブな書き込みは、している方は楽しいのだろうか。みんなの目に触れる場所で自分が気に入らなかった製品の問題点をさらけ出して、カタルシスを得ているのだろうか。

「ネガティブなレビューに影響を受けやすい」86%の一人である私は、結局今回の購入を見送ってしまった。そう、A社もB社もC社も。