大学1年生で起業家の椎木里佳さんが雑誌「Forbes」の“Forbesが選ぶ30歳以下の世界を変える30人”に選ばれ、表彰式に行ったらその場で「日本はイケてない」現実にはじめて気がついた話。

20160628_Shiiki
https://cakes.mu/posts/13227

椎木さんは10代のうちに、早く気がついてよかったね。
本当に外から見ると日本ってイケてないんだんだよね。

日本にいると日本は素晴らしくって、日本の技術を見に来て外国人が驚く番組の人気があって、こういうのが当然だと思っていたり、
20160628TV_Asahi
http://www.tv-asahi.co.jp/shisatsudan/

日本のアニメやゲームや「Kawaii!」って世界的に人気があって、どこでもリスペクトされているかのように思っているような人が多いみたいだけれど、
残念ながら、そういうのは本当にごく一部の出来事なんだよ。

外資系の企業で働いてみて、これは痛感した。
日本のプレゼンスが低いのである。

メルセデス・ベンツが東京ファッション・ウィークの冠スポンサーから降りた。
これについてファッション業界の知人に話したら「当然だよね。同じファッション・イベントなら東京みたいな停滞しているところじゃなくてソウルに行くもん」と言われた。そんなもんである。
椎木里佳さんもこの記事の中で

シンガポールに行く前は、アジアで日本の「かわいい」を広めていけるようなマーケティングのビジネスをしようと思っていたんです。が、いざ現地へ行ってみてそもそも「日本イケてる!」って思われてないんだってことを痛感して、日本のことをアジアや世界に広めるビジネスでは弱いと感じました。

って言っている。
その先に続くのが

私は日本人である以前に、アジア人でもあって、今後より世界にインパクトのあるビジネスを仕掛けるためには、「アジアの若者」と一緒に何かを作って仕掛けていく方がより大きくて面白いことができるんじゃないかって思っています。

と、アジアで完結しているのに中途半端な感じがあるけれど、でも、「日本」にこだわらなくなっただけでも、彼女の場合はまだ良いだろう。

別にトヨタのクルマは日本の会社だから買ってもらえるわけではないし、リアーナはバルバドス出身だから支持してもらえるわけではない。今は、どこの国の出身かなんて、小さなことなんだよ。そのくらい、グローバル化は進んでいる。
今日は「Made in Japan すばらしい」「日本であることをアピールしたい」と言って聞かないクライアントの仕事をして、すこし疲れちゃったんだよ。