たまに高島平を訪ねてくれる人がいる。

きまって彼らが言うのは「すごく救急車が通りますね」である。
私の住んでいる場所のそばには総合病院があり、ここは救急対応もしているので、確かに救急車の通行が多いかもしれない。
高島平団地は、日本最先端の老齢化した団地だから、運ばれる人も多いのかもしれない。
でも私はもうすっかり救急車の音に慣れてしまって、まったくこの音が気にならなくなってしまった。慣れるのである。
いつも聞いている音は気にならなくなる。
これはどんな環境でも同じで、一日中家電専門店の店頭に立っている店員さんたちは、一日中かかっているCMソングのけたたましさに慣れてしまうのだろう。
気をつけていないと、他の人が奇異に思うことが普通に感じられてしまうようになってしまうね。
本当に、気をつけよう。