日本政府観光局が「世界各国、地域への外国人訪問者数ランキング」を発表した。

世界各国・地域への外国人訪問者数
20160822_JNTO
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_statistics.html

これによると2014年に日本を訪れた外国人は1341万人、
「Visit Japan」キャンペーンを始めた2003年には521万人だったのだから、良く伸びたものである。
日本政府観光局によると、2015年の実績は1973万人、今年2016年には2000万人は超える勢いである。
この数字でもトルコの1/3、ロシアの半分にも満たないのである。ということは、まだまだ伸びしろがあるということだ。

日本が魅力的であればいくらでも観光客が来てくれるかというとそうでもなくて、いろいろと改善するべきところがある。
前職の同僚は、日本で一般のお店でトラベラーズ・チェックが使えなくて嘆いていた。わざわざ日本円建てのトラベラーズ・チェックを用意してきたのに、ほとんどのお店では使えない。街にある両替屋やホテルで手数料を支払って現金に交換してもらうか、支払いはクレジット・カードにして、余ったトラベラーズ・チェックは持ち帰って払い戻すか。自分の国で普通にできることができないと嫌な気持ちになり、帰国してこの悪印象を人々に口コミで伝えることになる。

新幹線などの日本の列車の予約が外国からインターネットでできないことも良く苦情として聞く。外国では「ジャパン・レール・パス」とうJR6社が発行している均一料金のパスがあり、日本に来る外国人の間ではけっこう有名である。ところが、指定席を取ろうとすると、このパスを持っていないといけない。このパスの販売は外国で行っているのだけれど実物のパスは、そういくつもない引換所に出向かないといけない。指定券はこのパスを「みどりの窓口」に持参して出してもらわないといけないので、どうしても乗車の間際になる。ゆえに、希望する列車で席が取れないことが多い。
 

移動や宿泊などの手配はインターネットで済ませて、現地ではゆっくり楽しみたいというのが、観光客の希望なのに、日本に来てから出ないと手配ができない。しかも「のぞみ」には乗れないのである。がっかり。

外国人にもっとたくさん来てもらいたいのならば、こういうポイントを改善していかないといけないね。