少し前、電車のなかですごく困っていそうな白人がいたのでどうしたのかと尋ねると「”おおてちょう”に行きたいのだがどこなのかわからない」と言う。まさしく電車は大手町駅を出ようとしている瞬間だったので「今止まっているこの駅だ」と教えてあげたことがあった。日本の友だちが「おおてまち」を「おおてちょう」と読み違えて教えてしまったのだろう。

同じようなことが今日もあった。
成田空港の電車の入口で困っている白人がいたのだ。
彼にもどうしたのか尋ねると「Keisei Ueno行きのスカイライナーに乗りたいのだが、路線図にKeisei Uenoが記載されていないので、どこに行って良いのかわからない」のだそうである。
不思議に思ってキップの販売機の上の路線図を見ると見事に「Keisei」が省略されて「Ueno」になっているではないか。
彼は、Google Mapを見て今晩泊まる所に行こうとしていたわけだが、英語版のGoogle Mapで表示されるのは「Keisei Ueno」であって「Ueno」ではない。
これでは迷うわけだ。
「この路線図は省略してあるのだ」と説明してスカイライナーに乗せてあげたけれど、これは京成電鉄がいかんね。

20160917_Keisei
http://www.keisei.co.jp/keisei/tetudou/railmap/railmap.pdf


成田空港という、日本の窓口からの路線を運営しているのだから、田舎の電車とは違う。「日本人ならわかるだろう」という感覚で京成上野や京成高砂、京成佐倉などの駅の正式名称からは「京成」を省略し、日本人でも他の会社の駅と間違うかもしれない京成津田沼駅だけは「京成」を残して表示している感覚。

せめて、外国から来た人が最初に利用する成田空港の表記だけでも、正式名称にしようよ。Google Mapや外国で販売されているガイドブックは省略しないで正式名称で掲載されているのだから。