amazonはアメリカでは現状のFedExとUPSとの契約を打ち切って、配送も自前でやることを計画しているのだそうだ。

2016年9月27日
Wall Street Journal(会員制)
Amazon’s Newest Ambition: Competing Directly With UPS and FedEx

(日本語の記事)
Amazon: 大手配送業者との契約解除を検討・配送は自社で実施へ【Business News Line】

amazon.comは最初は「世界最大のオンライン書店」として立ち上がり、この当時は在庫も持たなかった。楽天のようなものである。その後、amazonは取扱商品を音楽CD、ビデオ/DVD、ゲーム、ソフトウェア、ギフト、家電などと広げていくに従って、巨大な在庫を持つに至った。当時の私たちは「amazonは在庫を持たないスマートな経営をするのではなかったのか」と驚いた。

それが今ではアメリカ国内に20か所以上もの拠点を持つ流通企業になり、さらに配送まで自前でやるというのである。
amazonはどこまでやる気なのだろうか?

amazonは、少し前から輸送機をレンタルすることで自前の航空会社の整備にも着手していた。

20161005_AmazonAirFleet
http://www.geekwire.com/2016/amazon-prime-airplane-seafair/

amazonは、世界中の小売と流通を本気で変えにいこうとしているのかもしれないね。

音楽の世界でamazonは今ひとつ頭角をあらわせないけれど、今回本気で音楽ストリーミング・サービスに乗り出すようだ。
「Amazon Music」は、Amazonが販売している「Echo」というスピーカーでストリーミングを楽しむユーザーには月額$3.99、Amazon Prime会員は月額$7.99と、現在の相場の月額$9.99を下回る料金を打ち出している。

私が住んでいる日本では百貨店がどんどん閉店し、イトーヨーカドーやイオンのようなGMSも危ないと言われている。日本全国、お店というお店が本屋だろうがスパー・マーケットだろうがなくなってしまい、オンラインでしか買い物ができなくなったりするのだろうか。
お店が一切ない街というのはゾッとする。
いまこそ、お店というものの意味や存在理由を考えないと、世界中がamazonになってしまうような気がする。