4月14日の熊本地震の発生から約半年が経った。
半年経っても復旧はなかなか進まないようだ。
それは「元いた所に戻れるのかどうか」を住民が決めかねているからだという記事を読んだ。
「断層の上に住んでいいのか」 熊本地震、被災者の苦悩 【朝日新聞】

http://www.asahi.com/articles/ASJBB04QTJB9TLVB018.html
これまで存在は知っていたがまさかこんな地震を引き起こすとは思っていなかった
「断層の上に住み続けていいのか、町が示してほしい」などと言う住民がいる。それに対して町長は言う「絶対安全とか、ここには住めない、と断言するのは難しい。しかし、いずれ何らかの決断が必要になる」と言っている。
結局、このあたりはどこに住んでも100%の安全なんてないのだ。これを町が保証するなんて、どうしたって、できない。
長野県に赴任していたとき、行政から危険だと指定されている所にしがみついて住み続ける人たちをたくさん見てきた。先祖伝来の土地だとか、祖先は何百年もここで生きてきたのだから、と言ってそこから離れようとしない。たった何百メートルか動くだけで危険ではない場所になるというのに、意地でもそこから離れないのである。ここまでくると自己責任であるから仕方がない。
この記事の熊本の場合は、役所が危険だと認定してくれたら移動するのだということのようだ。前述の長野県の例よりも柔軟だ。であれば「100%安全とはいえない」ということを町がはっきり言ってあげればいいんじゃないかな。
日本には100%安全なところなんて、実はどこにもないのだけれど。