仕事の合間にマクドナルドに寄ったら、テーブルの上にNetflixの広告が置いてあった。マクドナルドのFree WiFiを使って、Netflixを見てください、という意図のようだ。
アメリカではNetflixは物凄い勢いで加入者数を伸ばしており、2016年中には5000万に届く勢いだと言う。アメリカの人口は約3億2000万人だから、6人に一人が加入している計算になる。
Netflixでは、昔の映画がDVDと同じようなタイミングで公開されるだけでなく、数多くのオリジナル映画やオリジナル・テレビ・ドラマ・シリーズを提供している。
最近、テレビを持つのをやめてしまった若い人たちの中には「Netflixを見るだけで自由時間がいっぱいいっぱいになるから」という人もいるくらいだ。
一方で、日本における有料映像コンテンツの会員数はお寒いものだ。
各社の発表によると、
Hulu(日本)が130万人(2016年4月)
ドコモのdTVが500万人(2016年5月)
だ。
Netflixと同じように、オリジナル・コンテンツを多数制作しているWOWOWは280万人あまり(2016年9月)である。
Netflixは日本に入ってくるにあたり、アメリカと同じコンテンツだけでは勝負できないということがはっきりわかっていて、日本のコンテンツ供給各社と組んだ。
上記のマクドナルドにおいてあった広告がまさにこれを現しており、
一番上がNetflixが供給するアメリカ映画「カンフー・パンダ」
その下がフジテレビと組んだ「テラスハウス」
一番下が吉本興業と組んだ「火花」
である。
日本マーケットでは、NHKを除いて、コンテンツにお金を払ってもらうのがとてもむずかしいのかもしれない。dTVの500万人にしてもドコモ加入時の抱き合わせ商法によって入ったけれども退会し忘れるて利用しないでいる「幽霊会員」が噂されているし、Netflixの、既存の映画を含めたコンテンツの充実度はアメリカでは十分にお金を払ってもらえる状況だ。
この日本というマーケットでコンテンツで勝負するのは、本当に大変だ。