佐川急便の運転手たちが業務中に駐車違反をし、これに身代わりを立てていたことが問題となり、とうとう逮捕者まででることになってしまった。

佐川急便係長ら6人を逮捕、駐車違反逃れ容疑 【日本経済新聞】

駐車違反はいけないことだけれども、これだけeコマースが一般化し、買ったものは宅配業者が自宅まで届けてくれる世の中になったのだから、法の例外措置を考えてあげる時期になったような気がする。

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赤坂の街に出ると、そこかしこに佐川急便のトラックが駐車している。全車きっちりと車止めをしてクルマが動かないように固定してる。もちろん、この間ドライバーは配達しているのだから駐車状態。都内全域は駐車禁止であるから、これは違法行為である。
しかし、ここまで物流にみんながお金を出さなくなってしまい、なおかつインターネットで物を買うようになったので、宅配便の利用量は増えるが売上は上がらない状態。これでは、配達中にクルマに残って駐車違反状態でなくするというのは無理な話である。

広告会社の宅配便会社の担当の人と話す機会があって、今回「なんでクロネコヤマトは問題にならないけど佐川急便は問題になるのか」教えてもらった。
東京都内、特に都心部に関してはクロネコヤマトは丁目に一つの割合で集配基地をもち、集配はクルマを使わずにここから台車で運ぶような体制が整っているのだそうである。業界二位の佐川急便も「ステーション」と称する同じような施設を整えようとはしているのだが、とてもじゃないが増える荷物には追いつかない。そこで、2t車に積み込んで、これを倉庫兼基地とせざるを得ないのだそうである。
いくらなんでも、こういう状況の会社をいじめるのはかわいそうである。
いま「駐車」として法規制の対象となっている違反行為を、宅配業者に限り緩和する措置を検討はできないのだろうか?
今はもうその時期のような気がする。