スーパーボウルのハーフタイム・ショーでのレディ・ガガのパフォーマンスが話題になっている。
http://www.pepsihalftime.com/
昨日の朝、テレビを見ていたら、日本の朝のワイドショーでも取り上げていた。
スポンサーのPepsiはYouTubeで13分のこのパフォーマンスを見られるようにしている。
このYouTubeのPepsiのチャンネルでは、「Behind The Scene」も多数公開していて、お金の掛かったこのステージ制作の裏側も見られて、大変おもしろい。マネージャーや振付師もインタビューに答えている。いずれもおもしろい。
私は昼間オフィスにいるときにはiHeart RadioのアプリでロサンゼルスのKIIS FMのJoJo Wrightの「JoJo's Radio」を聞いていることが多いのだけれど、聴取者に電話で「スーパーボウルはハーフタイム・ショーだけ見た? それともゲーム全部見た?」と聞いていた。音楽好きにはそんな感じだった。
レディ・ガガのパフォーマンスは510万ものツイートを巻き起こしたらしい。
Lady Gaga's Super Bowl Set Drives 5.1 Million Tweets
2017年2月7日
KIIS FM
http://kiisfm.iheart.com/features/super-bowl-1829/articles/15/496637/lady-gagas-super-bowl-set-becomes-15538230/#ixzz4Y3sNoK2B
スーパーボウルのハーフタイム・ショーが音楽のライト・ユーザーを覚醒させた。レディ・ガガの音源の売上が前週の10倍になったのだという。
2017年2月7日
Billboard
Lady Gaga's Sales Surge Over 1,000% in Wake of Super Bowl Halftime Show
「前週の10倍」という売上はべつに珍しいものではない。最近だとプリンスが亡くなったときにもこういう現象が起きた。しかし、レディ・ガガは昨年2016年10月にアルバム「Joanne」をリリースし、シングル「Million Reasons」もプロモーション中であるから、前週もそこそこの売上を上げていたのである。
ハーフタイム・ショーで披露された各曲の売上は
「Bad Romance」(13,000ダウンロード、前週比1,525%)、
「Born This Way」(12,000ダウンロード、前週比2,202%)、
「Poker Face」(10,000ダウンロード、前週比1,217%) 。
しかも、このユーザーたちが向かったのはSpotifyなどのストリーミング・サービスではなくiTunes Store。ストリーミングよりダウンロード、であった。この現象の分析は、勉強になる。
音楽好きはSpotifyに向かうけれど、スポーツ番組でたまたまレディ・ガガを見て「何だ、良いじゃないか」と思った人たち、つまり音楽のライト・ユーザーが向かったのがダウンロードであったことがたいへん興味深い。
「音楽の聞き方は変わったよね、もうストリーミングだよな」とは簡単に言えるけれど、こういう素晴らしいパフォーマンスで、これまで良さに気がつかなった音楽のライト・ユーザーの居場所は決して最先端のストリーミングじゃないんだよね。
私も、自分のアーティストを音楽好きの狭いコミュニティに閉じ込めずに、スポーツ大会のような場所での他流試合をどんどん繰り広げて、気付きの場所を増やしていこうと、改めて思った。
スーパーボウル2017のレデイ・ガガのハーフタイム・ショーの視聴者数は1億1750万人だったそうだ。内訳はネットワーク・テレビ放送1億1130万人、ストリーミング170万人、スペイン語のFOX DEPORTESで65万人など。
世帯視聴率45.3%。ものすごい数字だ。
これまでの1位は2015年のケイティ・ペリーで1億1850万人で、これには及ばなかったけれども。
https://www.statista.com/chart/7850/super-bowl-tv-viewership/
スーパーボウルで感動的なハーフタイム・ショーを終えたレディ・ガガは、グラミーではメタリカとデュエットするのだそうだ。
2017年2月7日
Entertainment Weekly
Lady Gaga to perform duet with Metallica at the Grammys
レディ・ガガは2015年にはグラミーでトニー・ベネットとデュエットをしている。
今度はどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか?