この秋から損害保険関係の仕事をすることになった。
クライアントに「自動車保険も火災保険も、損害保険の全体像を掴んでおきたいので、良い教材を教えてほしい」とお願いした。
そうしたら「保険代理店の人なら全員受ける『損害保険募集人一般試験』というのがあるので、これが一番良いです。合格すれば損害保険の代理店もできます(笑)」と、勧められた。

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たとえば自動車の販売店で損害保険も売る人は、全員が受ける「基礎単位」と「自動車保険単位」とを取れば自動車保険が販売できるのだけれど、私の目的は損害保険というものの全体像の把握であるから、「火災保険単位」「障害疾病保険単位」の全部を受けることにした。

しばらく前からこの勉強を始めているのだけれど、これが全然進まない。今年に入ってからも防災士の資格を取るなど、お勉強は決して嫌いではないけれど、どうもこの勉強は前に進んでいかない。なぜだろう?

思いついた理由は、損害保険は、人を幸せにするのものではないからなのだ。自宅が火事になったり自動車事故を起こしてしまったりして不幸になった人の不幸をそれ以上にしないために保険金が支払われる仕組みなのだけれど、損害保険自身で人を幸せにすることはできない。無保険の状態よりはまし、になるだけだ。

少し前に勉強していた防災ならば「ここまでやっておけば東日本大震災レベルの災害が起こっても大丈夫」というのが見えるから明るい気持ちにもなれるし、それを背景に未来に前向きに向ってもいける。
「わ〜い、損害保険に入った、これで大丈夫だ〜」とは決してならないものなんだだよね。

クライアントと約束しちゃったからきちんと勉強して試験にも合格するつもりで、遅々としながらも勉強はしていくよ。
でもやっぱり仕事は、人を幸せな気分にするものが一番だね。