高島平団地の自治会から、団地の住人の実態調査の結果が届いた。この実態調査は高島台2丁目の賃貸団地のみの調査で、3丁目の分譲団地の方は含まれていない。

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実感よりもはるかに進行している高齢化と低所得ぶりにビックリしてしまった。

まず、世帯主の年齢なのだけれど、なんと65歳以上が82.2%!!!
恐るべき高齢地域である。

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世帯主が20歳代なのはわずか5世帯、30歳代が20世帯しかおらず、40歳代でも58世帯しかいない。それに対して65歳以上が1373世帯もあるのだ。私はいま58歳だけれど、この中ではほんの若造だ。
団地を歩いている感覚としてはもっともっと若い人が多い感じはする。特に団地内にいくつかある保育園はどこもたくさんの子どもたちがキャーキャー遊んでいる。老人は出歩かず、団地外からこの保育園に通っているということなのだろうか? または、この団地内じゃない所に住民票がある人がいっぱいいるのかなぁ?

この団地にいつから住んでいるかも調べているのだけれど、入居時期が平成6年(1994年)以前が過半数。20年以上も、この団地に住んで、移動していないのだ。賃貸なのにね。

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生活スタイルに合わせて身軽に住むところを変えられる賃貸にしてこの状況だ。変化を嫌う人ばかりが残っちゃったのかもしれないね。
分譲の方は、買ってからずっと……という人が多いと思うので、更に長いのかもしれない。

更にびっくりしたのは、世帯所得である。

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低い!
なんと世帯所得242万円以下の人が過半数。こんな金額でどうやって暮らしているのだろうか?

高島平団地は、強烈な高齢地帯で、貧民窟である。
団地内を歩いていると静か、というか活気が無いのだが、これだけ高齢でお金がなければ、それは活気なんかないよね。
私がこの高島平団地に移ったのは、時代の最先端である大都市の高齢地帯を体験するためでもあったのだが、このように数字を目の前にすると、驚愕の実態である。
もうそろそろこの「最先端」の暮らしはやめないと、自分も根腐れしていってしまうような気がしてきた。