Dennis 50

インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ? できる限り、実験してみたいと思います。

コミュニケーション

2015/03/07(月) 曇り 略語反対

20160307

先週、大手広告会社の人と打合わせしていて唐突に「TFM」という略語が出てきた。「TFMって何?」と尋ねると、どうやら「テクロノロジー・フォー・マーケティング Technology for Marketing」らしい。

略語反対。
略語にしたおかげで、それが何なのかがよくわからなくなる。
ヒューレット・パッカードに勤務していた時には「CMS」を売っていた。「コンテント・マネジメント・システム Content Management System」である。ところが、別の「CMS」が出てきてややこしくなった。「キャンペーン・マネジメント・システム Campaign Management System」である。話している人がコンテンツの話なのかキャンペーンの話なのかわかっているうちはまだいいが、理解できないで混同してしまっている人も中にはいた。この「キャンペーン・マネジメント・システム Campaign Management System」は、最近「MA マーケティング・オートメーション Marketing Automation」に取り込まれた模様である。

私にとって「TFM」とは「東京FM」であり、それ以外は説明してもらわないとピンと来ない。同様に「TBS」とは「東京放送 Tokyo Broadcasting System」であってアメリカの「ターナー・ブロードキャスティング・システム Turner Broadcasting System」ではない。

略語を普通に使っているうちにその本来の意味がわからなくなる人も多い。
TPPってなんだ?
M&Aってなんだ?
PTAってなんだ?
「Trans-Pacific Partnership」とか「Mergers and Acquisitions」とか「Parent-Teacher Association」と答えられる人はどのくらいいるのだ? PTAって、単なる保護者会だと思っている人が多いのではないか? 本来は「保護者と教職員による社会教育関係団体」なのだぞ。

日本だけでなくてアメリカの会社にも略語、それも社内にしか通じない略語が多い。外資系コンサルタント会社の人に「GTM」と言われて「それ何ですか?」と聞いたら「Go To Market」のことでグッタリしたり(笑)資料に「ASIS」と書いてあって何かの略かと思って尋ねたら、現在の状況を示す「as is」のスペースを打ち間違えているだけだったりしたこともある。

略語は、やめよう。
「TPP」って言わないで「Trans-Pacific Partnership」と言おう。
「PTA」って言わないで「Parent-Teacher Association」と言おう。実態がもし「保護者と教職員による社会教育関係団体」じゃなくなっているのなら「保護者会」と言おう。
ついでに「梅新」じゃなくて「梅田新道」と言おう。(笑)

2016/02/19(金) 晴れ 「全米が泣いた」には勝てない

最近、いろいろなところから原稿の依頼をいただくようになった。ありがたいことである。その中の多くがこのブログを読んでくださっていて依頼をくださる。
どうもありがとうございます。

最近私がフィールドにしているエンターテインメント業界の昔からのメディアには、独特の言い回しがある。
「全米が泣いた」
とか
「あの▲▲(有名アーティスト)が」
とか
「渾身の力作」
とかである。

20160219_全米が泣いた
https://goo.gl/n7cFTM


誰が始めたのか知らないけれど、この言い回しは私が小学生の頃からあり、いまだに根強い。
いい加減変えてやろうと思って「全米が泣いた」的なところから依頼をいただいた時に「全米が泣いた」じゃない表現を使った。要はこのブログみたいな言い回しで書いたんである。しかし、編集者は納得してくれない。そこで、全く同じ内容を「全米が泣いた」調で書き直したら、一発オッケーになった。むむむむ、やはり、な。
いや、わかってはいたんだよ、だからすぐに書き直せたんだよ、ごめんね。

これからは「全米が泣いた」に抵抗するなどという野望は持たずに、明るく楽しく生きていくと決めたのだった。

2016/01/26(火) 晴れ インターネットで芸能をめぐるコミュニケーションは変わった

私はこのブログを始めてから見出しにある「インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ?」は変えていない。
インターネットなんか無い頃から生きている私にとっては「インターネットなかった頃ある今」の違いが大変興味深いものがあるからだ。

今となっては、物心ついたころにはインターネットがある世代に「以前はオフィスに来てもらう人にはファックスというもので地図を送っていたのだよ」とか「出かけるときには壁に貼った地図で電車の所要時間を予想して余裕を持って出かけたものだよ。その地図はリクルートの出していた『住宅情報』という雑誌に付いていたもの」だなんて昔話を語ってあげるくらい。

2016年に入って「週刊文春」を起点に、SMAP解散騒動とベッキー休業騒動が立て続けに起こった。

20160126_SentenceSpring
http://www.zassi.net/detail.cgi?gouno=48225

芸能界は、インターネットによるコミュニケーションの変化を実感したのだと思う。
グループとしての活動は番組「SMAP SMAP」とユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのコマーシャル出演のみで、それ以外はすべてソロ活動のSMAPがもし解散したとしても活動には大した影響がない。また、所属事務所がジャニーズ事務所であっても他の事務所でも、一般の人には何の関係もない。でも、インターネットを通じて国民が「ジャニーズ事務所所属のSMAPのままでいること」を選んだのだ。
ベッキーの場合は「不倫なんかしたベッキーはテレビで見たくない」「いくらミュージシャンでも不倫するような奴の音楽はサイテー」ということを選んだのだ。

芸能界から干されたはずの小林幸子さんは、どういうわけだか「ニコニコ動画」たら言う(笑)わけのわからん場所で人気を取り戻して「特別枠」とはいえ2015年の紅白歌合戦に復帰を果たしてしまった。どうやら、芸能界が戦後70年以上培ってきた方法論が通じなくなった、ということに気が付き始めているのだろうな、と思う。

週刊誌が火をつけ、テレビが追随して、ネットで拡散する。
テレビ一極時代にできた芸能界の秩序とは違うところで、人々の気持ちが動いているのだ、ということ。
そして、人々の気持ちはきわめて保守的であること。
これに気がついたんじゃないかな。

2016/01/19(火) 晴れ 見たいテレビ番組がなくなってしまった

以前はこのブログでもテレビ・ドラマの視聴率をよく取り上げていたのだけれど、最近見たいテレビ・ドラマがなくなってしまった。
フジテレビ月曜9時(月九)のドラマはいつでも楽しみにしてきたのだけれど、今月始まった「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の録画をキャンセルしてしまった。有村架純さんと高良健吾主演で、高畑充希さんなども出演する坂元裕二さん脚本ドラマに期待していたのだけれど、がっかりだった。

オフ・タイムにボーっとしながら見るのはテレビ・ドラマが一番だったのだけれど、今クールは見たいドラマがもうない。
バラエティも、わざわざ録画してみたいと思うような番組なんか一本もない。

「でにすのテレビ離れ」である。

20160119_TVProgram_Table

インターネットの仕事を一生懸命やればやるほど、テレビの爆発的なパワーにいつも悔しい思いをしてきた。
ネットでコツコツと良いイメージを積み重ねていっても、テレビのちょっとした一撃でこれが全て崩れ、異なったイメージが定着してしまう。ネットは一旦負にころんだイメージを増幅するのはパワーも速度も半端無くて、こういう自体に直面するたびに「結局この世の中はます・メディア中心に動いているんじゃん」だなんて、毒づいていた。
だから、テレビを応援している。なんとか、強力なパワーを持ち続けていって欲しいと思う。
でも、これだけ見るものがないと、テレビに電源入れないもんね。電源が入らなければ、テレビなんてただの黒い板だもんな。

テレビ・ドラマはまた4月期に期待するとして、バラエティは、もうちょっとなんとかならんもんか。せめて、太ったブサイクな人をいっぱい出すのはやめてもらえないだろうか。画面が汚い。

2016/01/13(水) 晴れ 「ユーザー」って誰なのか?

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ITの会社にいて違和感がある言葉に「ユーザ」というのがあった。(日本のITの世界では最後の「ー」は使わなくて「コンピュータ」「データ」「センタ」というのだ)

ITの、とくに企業向けシステムを販売している会社にとっては「ユーザ」は販売相手先の会社であり、「エンド・ユーザ」というのは、この会社の中で実際にこのシステムを使う人たちのことである。例えばユーザは花王とかライオンで、エンド・ユーザは経理部とかマーケティング部、とかなのである。

広告育ちの私にとっては、これはとっても違和感がある単語だ。私にとっての「ユーザー」は、花王とかライオンの商品を買ってくださる方である。消費者である。

アド・テクノロジーの会社が「精密なターゲティングにより、ユーザ・メリットをもたらす」というような表現をしている時に対象としている「ユーザ」は、IT業界の「ユーザ」、つまり花王だったりライオンだったりするような気がする。だって、「精密なターゲティング」で、口紅を絶対買わないおっさんにデジタル広告を見せないことによってメリットが有るのは広告主であって、消費者ではないから。

長いこと社内システムを売ってきたIT業界の人に「はい、今日からユーザが意味するのは消費者です」と言っても、「はぁ?」ってなるだけだよね。
世の中は変わっているのにね。

私は、広告主もさることながら、消費者にメリットが有ることを売っていきたい。もちろん、お金をくださるのは広告主だけれど、消費者が喜ぶから広告主も喜ぶ、という仕組みを売っていきたい。

なので、ここしばらくはITの人たちとちょっと距離をおいたところにいたいな、と思っている。

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