Dennis 50

インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ? できる限り、実験してみたいと思います。

マーケティング

2016/12/08(木) 晴れ なんかキモチノワルイ英語のキャッチ・コピー

地下鉄の駅でニコッと微笑んだ石原さとみさんにじっと見つめられ、「Find My Tokyo」って言われた。

20161208

石原さんのことはテレビでよく見てるけど、あなたの東京を僕がみつけることは、ちょっとできないよ、ゴメンね。

もっと気持ちが悪いのは「Be The Change」っていうやつ。不動産会社のキャッチ・コピーだね。
「Change!」ならわかるんだけど、「Be The Change」って何をいいたいんだろう? 「The Change」って何?

20161208_BeTheChange

私が「J-Pop」を作っていた頃は、歌詞に英語を入れないとなんかカッコ悪いという風潮があって、私もせっせとワケの分かんない英語を入れ込んでいたのですが、それと同じようなもんかな。
でも、「Be The Change」は、どうも心の底からキモチワルイ。

2016/12/04(日) 晴れ 電車内の動画広告って、なんかうざい

インターネット広告でも動画広告がプレゼンスを占めるようになってきたけれど、電車の中でも動画広告がどんどん増えている。
以前から東急線などでは積極的にセールスしていたわけだけれど、山手線が新型車両E235系では、当初の計画では、中吊り広告を廃止し、モニター広告に変えるという発表であったが、中吊り広告は継続することとなった。それでも窓上の部分はモニターとなり、動画広告が流されている。

20161204

ところが、これがまた煩いのである。
いまの電車の中の乗客の行動を観察していると、7人がけのシートのほぼ7人がスマートフォンを覗き込んでいる。たまに文庫本を読んでいる人を見かけることがあるけれど、何もしないで広告を見てくれている人なんて、ほとんどいない。着席しないで吊革にぶら下がっている人の中にはボーッとこの動画広告を見ている人もいるにはいるけれど、その数は大変少ない。

今、電車の中という、通勤通学者が一日のうちのけっこう長い時間を過ごすスペースで広告をするとしたらどういう手法がいいのか? これに動画広告は当たらないと思う。スマートフォンで乗客は何をしているのか? ゲームなのか? SNSなのか? メールを読んでいるのか? ニュース・アプリなのか? こういう部分をきっちりチェックして、そのうえで、リアルな「車内」というスペースをどう活用するのか?
こういうふうに考えてみよう。

2016/11/30(水) 曇り 靴の通販はむずかしい

ずいぶん前から「店舗の存在意義」を考えている。
ほとんどのものがインターネットで買えるのに、わざわざお店に行く理由がないと、お店というものは存在しなくなる。プロ・オーディオなんか、アメリカではほとんどお店というものがなくなってしまい、ウェブサイトに書いてある住所に行ってみても単なる発送倉庫になっていたりする。

足を捻ってギプスの時期を過ごしてから足の寸法が変わってしまったらしい。それ以前の靴が、きつくて履けなくなってしまった。長さも26cmから26.5や木型によっては27cmになってしまったし、幅も広がってしまったようだ。
左右のバランスも崩れているようで、いまではカカトの減り方が左右で違ってしまっている。

20161130_Shoes

ギプス以前はごくごく標準サイズの足だったので、あのままだったらインターネット通販で一般的なサイズを買えば良かったのだろうけれど、今では店舗に出向いて合わせてみないと靴が買えなくなってしまった。
気に入っていたブランドの既成靴では木型が合わなくなってしまい、最近は試行錯誤を繰り返している。

アメリカのナイキ・ストアでそんな話をしたら「Nike idでオーダーメイドすればよいではないか」と言われて、オーダーした。
Nike idでは、オンラインで申し込もうが、原宿の店頭で頼もうが、中国の工場から送られてくる。
Nike idは各パーツの色や形がオーダーできるものだと思っていたけれど、サイズもオーダーできるのだと今回はじめて知った。
私に届いた靴は「8W」というサイズになっていた。

20161130_8W

なるほど。ランニング・シューズは店頭で「2E相当」「3E相当」などと記載のある靴があるが、 これがこの「8W」の「W」に当たるようである。
店頭で実測してもらってこのサイズになったのだけれど、もうちょっと長さがあったほうが良かった。8.5Wなのか?

靴の通販サイトで一番がっかりするのは、広告などで見ていいなと思ってクリックすると、サイズがないこと。

20161202ShoesShopOnline

本当に、靴の通販はむずかしい。

2016/10/05(水) 曇り amazon.comは自前で配送までやるのだそうだ

amazonはアメリカでは現状のFedExとUPSとの契約を打ち切って、配送も自前でやることを計画しているのだそうだ。

2016年9月27日
Wall Street Journal(会員制)
Amazon’s Newest Ambition: Competing Directly With UPS and FedEx

(日本語の記事)
Amazon: 大手配送業者との契約解除を検討・配送は自社で実施へ【Business News Line】

amazon.comは最初は「世界最大のオンライン書店」として立ち上がり、この当時は在庫も持たなかった。楽天のようなものである。その後、amazonは取扱商品を音楽CD、ビデオ/DVD、ゲーム、ソフトウェア、ギフト、家電などと広げていくに従って、巨大な在庫を持つに至った。当時の私たちは「amazonは在庫を持たないスマートな経営をするのではなかったのか」と驚いた。

それが今ではアメリカ国内に20か所以上もの拠点を持つ流通企業になり、さらに配送まで自前でやるというのである。
amazonはどこまでやる気なのだろうか?

amazonは、少し前から輸送機をレンタルすることで自前の航空会社の整備にも着手していた。

20161005_AmazonAirFleet
http://www.geekwire.com/2016/amazon-prime-airplane-seafair/

amazonは、世界中の小売と流通を本気で変えにいこうとしているのかもしれないね。

音楽の世界でamazonは今ひとつ頭角をあらわせないけれど、今回本気で音楽ストリーミング・サービスに乗り出すようだ。
「Amazon Music」は、Amazonが販売している「Echo」というスピーカーでストリーミングを楽しむユーザーには月額$3.99、Amazon Prime会員は月額$7.99と、現在の相場の月額$9.99を下回る料金を打ち出している。

私が住んでいる日本では百貨店がどんどん閉店し、イトーヨーカドーやイオンのようなGMSも危ないと言われている。日本全国、お店というお店が本屋だろうがスパー・マーケットだろうがなくなってしまい、オンラインでしか買い物ができなくなったりするのだろうか。
お店が一切ない街というのはゾッとする。
いまこそ、お店というものの意味や存在理由を考えないと、世界中がamazonになってしまうような気がする。


2016/08/22(月) 雨 日本はもっと魅力的にならなくっちゃ

日本政府観光局が「世界各国、地域への外国人訪問者数ランキング」を発表した。

世界各国・地域への外国人訪問者数
20160822_JNTO
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_statistics.html

これによると2014年に日本を訪れた外国人は1341万人、
「Visit Japan」キャンペーンを始めた2003年には521万人だったのだから、良く伸びたものである。
日本政府観光局によると、2015年の実績は1973万人、今年2016年には2000万人は超える勢いである。
この数字でもトルコの1/3、ロシアの半分にも満たないのである。ということは、まだまだ伸びしろがあるということだ。

日本が魅力的であればいくらでも観光客が来てくれるかというとそうでもなくて、いろいろと改善するべきところがある。
前職の同僚は、日本で一般のお店でトラベラーズ・チェックが使えなくて嘆いていた。わざわざ日本円建てのトラベラーズ・チェックを用意してきたのに、ほとんどのお店では使えない。街にある両替屋やホテルで手数料を支払って現金に交換してもらうか、支払いはクレジット・カードにして、余ったトラベラーズ・チェックは持ち帰って払い戻すか。自分の国で普通にできることができないと嫌な気持ちになり、帰国してこの悪印象を人々に口コミで伝えることになる。

新幹線などの日本の列車の予約が外国からインターネットでできないことも良く苦情として聞く。外国では「ジャパン・レール・パス」とうJR6社が発行している均一料金のパスがあり、日本に来る外国人の間ではけっこう有名である。ところが、指定席を取ろうとすると、このパスを持っていないといけない。このパスの販売は外国で行っているのだけれど実物のパスは、そういくつもない引換所に出向かないといけない。指定券はこのパスを「みどりの窓口」に持参して出してもらわないといけないので、どうしても乗車の間際になる。ゆえに、希望する列車で席が取れないことが多い。
 

移動や宿泊などの手配はインターネットで済ませて、現地ではゆっくり楽しみたいというのが、観光客の希望なのに、日本に来てから出ないと手配ができない。しかも「のぞみ」には乗れないのである。がっかり。

外国人にもっとたくさん来てもらいたいのならば、こういうポイントを改善していかないといけないね。

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