Dennis 50

インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ? できる限り、実験してみたいと思います。

時代の変化

2019/08/02(金) 晴れ 外国のキャッシュカードはセブン銀行のATMに限る

Autonomyに同期入社したShashank Shalmaが東京に来たので、ご飯に行った。
20190802Shashank

Shashankはヴェジタリアンなので、いつでもお店の選択に困るんだけど(笑)、今回はおすすめの天ぷら店、高円寺の「天すけ」にした。
天ぷらも勿論おいしいんだけれど、店主がとても愉快な人で、名物の卵の天ぷらを揚げるときに歌舞伎風のパフォーマンスをしてくれる。外国からの友人を一度は連れて行ってあげたいお店だ。
20190802Tensuke

このShashankなんだけれど、実は待ち合わせに遅れてきた。宿泊先の恵比寿から高円寺まで電車で来ようとしたのだけれど、JRに乗るには現金が必要。Apple PayにSUICAをダウンロードしようとしたが外国のクレジットカードではうまくいかず、みずほ銀行や三井住友銀行のATMにシンガポールで発行されたキャッシュカード/Visaのクレジットカード機能付き、を差し込んでも「日本で発行されたカード以外は使えません」と表示されて現金が下ろせない。しかたなく、クレジットカードが使えるタクシーでやってきたのだ。
Shashankは「日本ともあろう国で何ということ」と怒っていた。彼は今はアメリカに本社のある会社に務めていて、シンガポール法人のマネージャーだ。週にいっぺんはアジア各国に出張しているのだが、こんな目にあったことは一度もないのだそうだ。クレジットカードが使えないことはほとんどないし、現金は、メジャーな銀行のATMなら海外発行のカードも使えるのが普通だ。
日本はね、こういうところがガラパゴスで、鎖国的なんだよ。

ご飯が終わったあと、念のためにセブン-イレブンのATMに行ってみたら、あっさり使用オッケー。空港などで「Get Cash at 7-Eleven」のポスターはよく見かけるけれど、これは他の銀行ではダメ、っていう意味だったのね。

20190807GetCashAtSevenEleven
https://www.sevenbank.co.jp/intlcard/index2.html
これからは、こういうときは真っ先にセブン-イレブンに行こう。

2018/02/20(火) 晴れ 財布に3万円入っているとドキドキするようになった

立て替えていたお金を返してもらった。現金で、である。
ゆえに、私のお財布には今日は3万円も入っている。

20180220_3man_en

3万円も入っていると「ドキドキ」するw
少し前なら、3万円の現金なんて、ごく普通にお財布に入っていた。突然飲みに行こう、なんてなったら3万円なんてすぐに使ってしまう金額だったから。
でも最近はクレジットカードで大抵の事は済んでしまうし、電車やタクシーだってSuicaやPASMOで乗れるし、コンビニではApple Payでなんでも買える。飲み会の割り勘の時だって割り勘アプリもあるから、現金をテーブルに並べる必要もない。たまたま入ったお店がクレジットカードを受け付けない場合でも、コンビニに走らせてもらって、ATMでおろしてくれば良いんだもんね。
だんだんこうなってきて、最近の私のお財布の中身はいつでも1万円前後。お財布から1万円札が消えるとコンビニで1万円札を1マイホクウする、とか、そういう感じ。
なので、20世紀の中学生みたいに、3万円がお財布に入っているとドキドキするようになってしまった。
時代の変化、だね。

2017/12/06(水) 晴れ ハッシュタグが世界を変えた ー TIMEマガジンの「今年の人」が反セクハラの人たち、に

TIMEマガジンは、毎年「今年の人」を発表している。1927年から始まり、昨年90年めを迎えた、アメリカの年中行事の一つである。
昨年2016年は大統領選挙に当選したドナルド・トランプ、その前の2015年はドイツのメルケル首相が受賞している。これまでも2006年の「You」など、変わった受賞者がいた年もあったけれど、政治家などが受賞することも多く、バラク・オバマは2008年と2012年の大統領選挙の年に2回受賞している。
そして今年の受賞者は「沈黙を破る人たち」。セクハラ(セクシャル・ハラスメント)や性的暴行の被害を告発した女性たちである。

20171206time-person-of-the-year
http://time.com/time-person-of-the-year-2017-silence-breakers-choice/

「今年の人」掲載号のタイム誌の表紙。
左から:イザベル・パスカル、アダマ・イウ(前)、アシュレイ・ジャッド(後ろ)、スーザン・ファウラー、テイラー・スウィフト。

「沈黙を破る人たち」が意味するのは、ハリウッドから経済界、政界にまで蔓延する旧態依然とした女性軽視に対して戦いを挑んだ彼女たちを称えるということのようだ。表紙を飾ったのは、「沈黙を破る人たち」のなかでも、とくに強烈なインパクトを与えた5人。
イザベル・パスカルは雇用者による性的嫌がらせを明らかにしたメキシコ人農業従事者。
アダマ・イウはカリフォルニア州議会内で日常化していたセクハラを暴いたロビイスト。
アシュレイ・ジャッドは女優で、大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインから性的嫌がらせを受けたと実名告発し、このムーブメントの中心人物。
スーザン・ファウラーはUber社のセクハラ問題を暴露したエンジニア。
テイラー・スウィフトは写真撮影の際に尻をつかんだ元ラジオDJを暴行罪で訴えた。

この動きは、セクハラの象徴のようなドナルド・トランプが大統領となり、政治的な発言が目立った2017年だからこそ起こった動きだと言われているが、この動きを一気に拡散したのがハッシュタグの存在だ。
「#MeToo」というハッシュタグがSNSに付けられ「私にもこんなことがあった」という書き込みが世界中に広がったのだ。TIMEの編集長のEdward Felsenthalはハッシュタグを「強力な加速器」と呼んでいる。
「#MeToo」のハッシュタグは世界に広がり、少なくとも85か国で フランスの #BalanceTonPorc、イタリアの #quellavoltache、スペインや中南米の #YoTambien(スペイン語の#MeToo)などと、各国語のバージョンが生まれた。
ハッシュタグが世界を変えた年、でもあったのである。

2017/05/24(水) 曇り AIの普及で休みが増える:労働時間の短縮化

「AIが発達すると仕事がなくなる」「どうした良いのか」というような議論があるけれど、これはとぼけた議論だと思う。
蒸気機関が普及した時に多くの仕事はなくなったが、代わりの仕事も数多くできたし、これを機に人間は週休1日は取れるようになった。

AI対人間のように語ること自体がそもそもの間違いだと思う。業務の何かが自動化されたり、これにより職業そのものが消滅することはあるかもしれないけれど、人間の仕事がまるごと消えることは起きないだろうと思う。
むしろ新しい仕事が色々増える可能性が高いと思う。
AIとは、計算環境と機械学習や自然言語処理などの情報科学とデータを組み合わせて人間が実現を目指すゴールに過ぎない。AIには「できない」ことはたくさんある。ただ「できる」ことが人間よりも極端によくできるのである。

20170524_Singulity
数学における特異点(出典:Kurzweil, Ray (2005). The Singularity is Near. New York: Viking Books.)

たとえば運用型広告の運用は、人間なんかよりもAIの方が遥かにうまい。広告クリエイティブを多くのパターン用意して世に出し、反応の状態を学習したら、相手を見て最も効果が高いと思われるクリエイティブを相手ごとに出し分ける、というようなことは人間にはとても無理だ。
AIにとってはクリエイティブのどの要素が効果の理由なのかは関係ない。
ところが、AIはクリエイティブのアイデアを出すことはできない。できるのは「過去、クリエイティブAは千葉県に住む30代女性には効果がありましたが、同じ30代女性でも兵庫県で効果があったのはクリエイティブBでした」ということを常に急激な速度で学習し続けていくことである。
今、デジタル広告の現場では人間が、人間のできるスピードでレポートし、これを見た誰かが決断して広告の運用を行っているわけだけれども、こんな仕事はAIの仕事になってしまう。
でも、人間には他にやるべき仕事がやまほどある。

AIの普及によって省力化されるのは知的労働と言われている種類のものだ。好例は医師の診断で、医師は目視や検査データによって、過去の症例と目の前の患者の症状を比較して診断を行う。これは、医師の知識量や過去の経験に依存するので、個人差がある。ところが、過去の症例をたっぷり詰め込んで機械学習を重ねたAIは、知識や経験の少ない医師よりもハイ・レベルの診断を行い、人間である医師はメンタル面などを含めて治療に専念でき、過去にない症例が発見されたら、これを公表してAIの精度のより一層の向上に寄与することができる。

こうなると、人間の労働時間を大きく短縮することができる。
私が期待しているのは週休3日制とか1日の労働時間の短縮である。

創世記の神様たちが6日働いて1日休んでこの世界を作ったと創世記に書かれていたことから週休1日のしくみができ、産業革命後にこれが実現した。
これから約100年で週休2日が実現した。日本で週休2日制が固定したのは、1992年5月1日から国家公務員の完全週休二日制が実施されてからだ。
週休1日制になったから、週休2日制になったから、といって人間の所得は減少したわけではない。週休3日制とか毎日の労働時間が短縮化されたとしても、所得が減少することはないだろう。

私がいまエンタテインメントの仕事を一生懸命やっているのも、近々労働時間の短縮化が実現するであろうと思っているからだ。
労働時間が短くなれば、その分人々は楽しいことに時間を使うようになるだろう。ある人は映画を見、ある人は音楽を楽しみ、ある人はスポーツに興じる。そのような世の中が来たときに「楽しいこと」をたくさん提供できるようになっていたい、と思っているのだ。

だから私はAI推進派である。
もっともっと、楽しいことで世の中を埋め尽くしたいと思っている。

2017/05/16(火) 曇り 日本の物流はamazonが変えるのだろうか?

今年2017年に入って日本の物流が大きく変わろうとしている。
ヤマト運輸の過重労働が問題となり、この根本にはamazonの荷物が増えすぎていることが問題になった。
amazonの売上が伸びると、ヤマトへの発注が増えることになる。強力な交渉力をもつamazonの荷物のヤマトの利益は、我々がコンビニに持ち込むような荷物よりも大幅に薄いものとなる。
ヤマト運輸の持株会社のヤマトホールディングスは上場企業なので決算をウェブサイトで公開しているが、2016年度の扱い荷物の個数は16億個と史上空前になっているのだが、営業利益は年々下がっている。
つまり、扱い個数が増えても利益は増えず、これに再配達などが加わると利益を食っていくことになってしまっているのだ。

この模様を小説化したのが楡周平さんの『ドッグファイト』だ。

ドッグファイト
楡 周平
KADOKAWA/角川書店
2016-07-29


作者の楡さんは週刊文春のインタビューに以下のように答えている。

「アマゾンやヨドバシの通販など配送料が無料ですが、おかしいと思いませんか? たとえば1冊の本を配送するのにも、本を仕入れ、倉庫に保管し、オーダー毎にピックアップし、パッキングし、中央倉庫からデポ(中間拠点)に運び、小口の運送へと何段階もの過程を経る。誰かを泣かさなきゃ配送料無料のビジネスなんて成り立たない。いろいろな運送会社の決算書を見ると、どこも物量は上がっているのに利益は伸び悩んでいます。しかも当日配送すら行われていますから、数時間単位の配送の競争を強いられています。労働条件が悪化し、今やターミナルで働いているのは外国人ばかりで、トラックの運転手の4割は50代以上。年収も大幅に下がり、だから若い人が寄りつかないわけです。そんな中でどう利益を上げるか徹底的に考えました」

おそらく同様のことが郵便局にも押し寄せているのだろう。昨年まで24時間営業だった私の受け持ち郵便局の「ゆうゆう窓口」の営業も朝7時から夜9時までになってしまった。

20170410_PostOffice

以前は帰ってきてポストに不在票が入っているとその足で郵便局に行って書留を受け取るというようなこともできたのだが、さすがに夜9時閉店となるとそうもいかない。翌朝出かける前に郵便局に寄って受け取ることになった。

20170516PostOffice

悲しいのは、行くのが遅くなると翌日も仕事熱心な配達員がこれをもって再配達に出かけてしまうことがあり、せっかく窓口に行ってもこの郵便物はそこにはない、ということもあることだ。

私のクレジット・カードの更新時期は3月から5月に集中していることもあり、ここしばらく何回か郵便局に取りに行っているのだけれど、この「基本的に在宅していないと受け取れない」システムはもう時代遅れだよね。発送する側も書留じゃない方法を考えてほしい。なかには普通郵便でクレジット・カードを送ってくる会社もあるからね。

さて、amazonからはヤマト運輸が当日配達からの撤退を検討しているとのことだ。アメリカでは、amazonは配送を自前でやる動きが始まっている。日本ではすでに「プライムナウ」に関しては自前で配送を開始しているし、ヨドバシカメラは東京23区内では「ヨドバシエクストリーム(Yodobashi Xtreme)」をスタートしてこちらも自前で配送している。


20170516_Yodobashi

これから日本のamazonも自前配送に向かうのだろうか? そうしたら、日本の物流も変わっていくのだろうか?

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