Dennis 50

インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ? できる限り、実験してみたいと思います。

時代の変化

2020/01/19(日) はれ バカげたビジネス「売る写真を見せるのは4週間先です」 

子どもの頃からあった、勝手に写真を撮って、希望者に写真を売るビジネス。修学旅行から帰ってしばらくするとクラスに写真が届いて希望の写真の番号を伝えると後から焼き増しして送ってくるやつ。いまだにこういうビジネスがあるんだね。

今日、結婚式に出席した。引き出物と一緒に配られたのがこのカード。

20200119_PhotoCreate

新郎新婦の友人たちがスマートフォンで写真を撮りまくる中、黒いスーツで一眼レフで写真を撮っていた人がいたから、この人の撮った写真を売ろうというのだろう。
今日が1月19日で、写真を見られるようになるのが2月15日。なんと27日後
なんで公開までに27日もかかるんだろうね?
修正でもしてから公開するのかね?
とっとと当日中に公開すれば売れるのに、時間を掛けてわざわざ機会損失しているようにしか思えないね。

2019/08/21(水) くもり 表現の自由は制限なくどこまでも自由だ

この夏、私を考えさせたのは「あいちトリエンナーレ」の一企画として開催された「表現の不自由展・その後」の中止だ。
20190821fujiyu
https://aichitriennale.jp/artist/after-freedom-of-expression.html

3年ごとに開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」は2019年8月1日から10月14日まで75日間開催されることになっている。今回の芸術監督は津田大介氏である。この一企画として「表現の不自由展・その後」という企画展が開催されたが、3日間で中止に追い込まれた。
開催2日めに会場を視察した名古屋市長が、愛知県知事に「日本国民の心を踏みにじる行為であり許されない」とする抗議をし、展示中止を求めたようだ。この企画展にはキム・ソギョン/キム・ウンソン作の「平和の少女像」が展示されており、これを見た河村たかし名古屋市長は囲み取材で「国民の心を踏みにじるものだから撤去されるべき」と語り、その後、正式な文書として撤去を求めている。

さらに、菅義偉官房長官も、「あいちトリエンナーレ」に対する文化庁の補助金、約7,800万円の交付について、「決定にあたっては事実関係を確認して適切に対応したい」との姿勢を示した。
これらのことが引き金になったのか、実行委員会や関連する官公庁や団体に「撤去をしなければガソリンの携行缶を持ってお邪魔する」などというような脅迫が殺到し、この企画展は中止されたのだ。

これに対し、主催者の愛知県知事の大村秀章氏は記者会見で「私どもの考え方は、行政が展覧会の中身にコミットしてしまうのは、控えなければならない(というものだ)。そうしないと、芸術祭じゃなくなる。(今回の展示によって)『表現の自由の議論を』という趣旨は多くの人に届いた、ということで理解をもらいたい」と語っている。(大村知事一問一答「行政がコミット、芸術祭でなくなる」【朝日新聞DIGITAL】 https://www.asahi.com/articles/ASM836G75M83OIPE02G.html

「表現の自由」には、制限がない。あってはいけない。
ローマのコロッセオで行われていたような殺し合いを見せるような表現だって自由だ。ただし、本当に殺そうとするなら殺人罪や殺人未遂罪で捕まるだけだ。
人を脅迫するような表現だって自由だ。ただし、脅迫罪で捕まるだけだ。
他の罪で捕まることはあっても、それでも表現の自由はある。表現の自由自体は無制限だ。
「撤去をしなければガソリンの携行缶を持ってお邪魔する」とファックスした人も、表現の自由を行使したのだ。

今回の仕掛けを行った津田大介さんのねらいである「表現の自由を考える」ことは、今回の騒ぎで果たされたのかもしれない。普段「表現の自由」に関してなんか考えることなんか、ほとんどないのだから。

2019/08/02(金) 晴れ 外国のキャッシュカードはセブン銀行のATMに限る

Autonomyに同期入社したShashank Shalmaが東京に来たので、ご飯に行った。
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Shashankはヴェジタリアンなので、いつでもお店の選択に困るんだけど(笑)、今回はおすすめの天ぷら店、高円寺の「天すけ」にした。
天ぷらも勿論おいしいんだけれど、店主がとても愉快な人で、名物の卵の天ぷらを揚げるときに歌舞伎風のパフォーマンスをしてくれる。外国からの友人を一度は連れて行ってあげたいお店だ。
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このShashankなんだけれど、実は待ち合わせに遅れてきた。宿泊先の恵比寿から高円寺まで電車で来ようとしたのだけれど、JRに乗るには現金が必要。Apple PayにSUICAをダウンロードしようとしたが外国のクレジットカードではうまくいかず、みずほ銀行や三井住友銀行のATMにシンガポールで発行されたキャッシュカード/Visaのクレジットカード機能付き、を差し込んでも「日本で発行されたカード以外は使えません」と表示されて現金が下ろせない。しかたなく、クレジットカードが使えるタクシーでやってきたのだ。
Shashankは「日本ともあろう国で何ということ」と怒っていた。彼は今はアメリカに本社のある会社に務めていて、シンガポール法人のマネージャーだ。週にいっぺんはアジア各国に出張しているのだが、こんな目にあったことは一度もないのだそうだ。クレジットカードが使えないことはほとんどないし、現金は、メジャーな銀行のATMなら海外発行のカードも使えるのが普通だ。
日本はね、こういうところがガラパゴスで、鎖国的なんだよ。

ご飯が終わったあと、念のためにセブン-イレブンのATMに行ってみたら、あっさり使用オッケー。空港などで「Get Cash at 7-Eleven」のポスターはよく見かけるけれど、これは他の銀行ではダメ、っていう意味だったのね。

20190807GetCashAtSevenEleven
https://www.sevenbank.co.jp/intlcard/index2.html
これからは、こういうときは真っ先にセブン-イレブンに行こう。

2018/02/20(火) 晴れ 財布に3万円入っているとドキドキするようになった

立て替えていたお金を返してもらった。現金で、である。
ゆえに、私のお財布には今日は3万円も入っている。

20180220_3man_en

3万円も入っていると「ドキドキ」するw
少し前なら、3万円の現金なんて、ごく普通にお財布に入っていた。突然飲みに行こう、なんてなったら3万円なんてすぐに使ってしまう金額だったから。
でも最近はクレジットカードで大抵の事は済んでしまうし、電車やタクシーだってSuicaやPASMOで乗れるし、コンビニではApple Payでなんでも買える。飲み会の割り勘の時だって割り勘アプリもあるから、現金をテーブルに並べる必要もない。たまたま入ったお店がクレジットカードを受け付けない場合でも、コンビニに走らせてもらって、ATMでおろしてくれば良いんだもんね。
だんだんこうなってきて、最近の私のお財布の中身はいつでも1万円前後。お財布から1万円札が消えるとコンビニで1万円札を1マイホクウする、とか、そういう感じ。
なので、20世紀の中学生みたいに、3万円がお財布に入っているとドキドキするようになってしまった。
時代の変化、だね。

2017/12/06(水) 晴れ ハッシュタグが世界を変えた ー TIMEマガジンの「今年の人」が反セクハラの人たち、に

TIMEマガジンは、毎年「今年の人」を発表している。1927年から始まり、昨年90年めを迎えた、アメリカの年中行事の一つである。
昨年2016年は大統領選挙に当選したドナルド・トランプ、その前の2015年はドイツのメルケル首相が受賞している。これまでも2006年の「You」など、変わった受賞者がいた年もあったけれど、政治家などが受賞することも多く、バラク・オバマは2008年と2012年の大統領選挙の年に2回受賞している。
そして今年の受賞者は「沈黙を破る人たち」。セクハラ(セクシャル・ハラスメント)や性的暴行の被害を告発した女性たちである。

20171206time-person-of-the-year
http://time.com/time-person-of-the-year-2017-silence-breakers-choice/

「今年の人」掲載号のタイム誌の表紙。
左から:イザベル・パスカル、アダマ・イウ(前)、アシュレイ・ジャッド(後ろ)、スーザン・ファウラー、テイラー・スウィフト。

「沈黙を破る人たち」が意味するのは、ハリウッドから経済界、政界にまで蔓延する旧態依然とした女性軽視に対して戦いを挑んだ彼女たちを称えるということのようだ。表紙を飾ったのは、「沈黙を破る人たち」のなかでも、とくに強烈なインパクトを与えた5人。
イザベル・パスカルは雇用者による性的嫌がらせを明らかにしたメキシコ人農業従事者。
アダマ・イウはカリフォルニア州議会内で日常化していたセクハラを暴いたロビイスト。
アシュレイ・ジャッドは女優で、大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインから性的嫌がらせを受けたと実名告発し、このムーブメントの中心人物。
スーザン・ファウラーはUber社のセクハラ問題を暴露したエンジニア。
テイラー・スウィフトは写真撮影の際に尻をつかんだ元ラジオDJを暴行罪で訴えた。

この動きは、セクハラの象徴のようなドナルド・トランプが大統領となり、政治的な発言が目立った2017年だからこそ起こった動きだと言われているが、この動きを一気に拡散したのがハッシュタグの存在だ。
「#MeToo」というハッシュタグがSNSに付けられ「私にもこんなことがあった」という書き込みが世界中に広がったのだ。TIMEの編集長のEdward Felsenthalはハッシュタグを「強力な加速器」と呼んでいる。
「#MeToo」のハッシュタグは世界に広がり、少なくとも85か国で フランスの #BalanceTonPorc、イタリアの #quellavoltache、スペインや中南米の #YoTambien(スペイン語の#MeToo)などと、各国語のバージョンが生まれた。
ハッシュタグが世界を変えた年、でもあったのである。

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