高島平団地は高齢者の団地である。1972年に完成して、それ以来ずっと住んでいる人も多いことから、土地柄現役時代は都心の会社に通い、いまでは定年を迎えて長い時間をこの団地で過ごす人が多いのである。
都会ではあまり雪かきをしない。せめて自分の家の前だけでもやればいいのに、と思うのだけれど、どうもそういう意識はないようだ。
ところが、この団地では、こういうときには高齢者が一斉に活動を始めるのである。
困ったことに、老人たちは自分の活動範囲にしか興味がなく、自分が動ける程度にしか雪かきをしないのである。
みんな自分の住戸の周囲だけしか雪かきしないから、一番人が集まる駅前は全く手付かず。多くの人が雪を踏み固めるから、もうこの辺はカッチンカッチンである。
残念ながら、高齢者のコミュニティが出来上がっているのではなくて、自分のことだけ考えていたようである(笑)。