2014年いっぱいでサラリーマンを辞めてから久しぶりに、打合せにはスーツを着ていかないといけないクライアントが発生した。この3年、ほとんどスニーカーで良かったので、相当久しぶりである。
スーツを着るということは、足元は革靴を履く、ということである。
この革靴がめちゃくちゃ苦痛なのである。
革靴を履いてしばらくすると左足がしびれてきて、そのうち左足の『お姉さん指』の延長線がズキズキと痛んでくる。
革靴を履く日は一日革靴なので、夕方ともなるとこのズキズキがピークに達し、歩くのもままならなくなる。こういう時はまず左足をちょこっとだけ出して右足で距離を稼ぐ、つまりびっこを引いたような状態で歩くことになってしまった。
これはいくら何でもまずいので、人に相談したり、ネットで対策を探してみた。いずれの人もみんな奨めてくるのがアシックスの「アシックス・ウォーキング」という靴である。一見革のビジネス・シューズに見えるのだが靴底が柔らかく、スニーカーのような感覚で歩けるというのである。
ウェブサイトを見てみると、直営店では3Dで足を計測して、ピッタリの靴を売ってくれるし、中敷きもセミオーダーできると言うではないか。
http://www.asics.com/jp/ja-jp/walking/store-feature
これなら、ネットでなんか買わないで直営店に行くに限る、ということで、直営店に行ってきた。
店頭にはいきなりウェブサイトのキー・ビジュアルと同じポスターが掲出されていて、もう店全体計測する気満々である。さっそく私も計測してもらった。
まず靴下を脱ぎ素足になって、ポイントの部分にシールでマークを打ってもらう。この足を謎の箱に入れて計測するのである。
足を入れると黒い布をかぶせてくれる。何やら悪い光線でも出るのだろうか。
スキャンして計測はあっという間に完了。しばらくすると計測データがプリントアウトされて出てきた。
これを見ると、甲高だんびろだと思っていた私の足は全然甲高ではなく、右足は平均、左足はむしろ甲が低いようだ。ピッタリのサイズは25.5cmの、右は4E、左は3Eとのことである。アシックス・ウォーキングの幅のサイズは通常よりもバリエーションがあり、5Eとかもあるそうであるから、これは幅が標準か又はやや狭い部類に入るのだそうである。
右足は4E、左足は3E、と、別のサイズが選べるのかと思ったら「それはできない」とのことである。お店の人のアドバイスに従って27cmの4Eという、大きめの靴を購入して、中敷きをカスタマイズするということにした。
このデータでわかったことは、かかとの傾斜角度が左右でい大きく違うということだ。右足は傾斜角2.8度に対し、左足は4.9度なのだという。さぁて、なんでこんなに角度が違うのか? よく考えたら、サラリーマンを辞めた後の2015年に私は左足の靭帯損傷をしているのであった。ちょうどこの頃から革靴は履かなくなっていたのだ。今回再びトライした革靴はサラリーマン時代に購入したものばかり。そうかぁ、あの靭帯損傷とその後の私の足の使い方のせいで左右の足がこんなにねじれてしまったのだ。左足だけが痛くなるのも、どうやらここに原因がありそうだ。
中敷きもセミ・オーダーしてもらって靴を購入し、ついでにアシックスがナイガイと共同開発したという滑り止め付きのソックスも購入して、以来この靴は今日まで3回出動している。今のところ、足の痛みはない。よしよし。
問題は、中敷きをカスタマイズしても、甲の高さよりも靴が高く、なんかフィット感がない、パカパカした感じだということ。
ヒモ靴なので目一杯ヒモを締めてもまだパカパカするのである。大事をとって大きめのサイズにしたからだろう。
もう一回直営店に行って、中敷きの高さを高くしてもらおうかな、と考えている。