Dennis 50

インターネットで本当にコミュニケーションは変わったのかなあ? 購買行動は変わったのかなぁ? できる限り、実験してみたいと思います。

ミュージック・ビジネス

2017/02/08(水) 晴れ 音楽の潜在ユーザーは簡単に覚醒できる

スーパーボウルのハーフタイム・ショーでのレディ・ガガのパフォーマンスが話題になっている。

20170208LadyGaga
http://www.pepsihalftime.com/

昨日の朝、テレビを見ていたら、日本の朝のワイドショーでも取り上げていた。
スポンサーのPepsiはYouTubeで13分のこのパフォーマンスを見られるようにしている。



このYouTubeのPepsiのチャンネルでは、「Behind The Scene」も多数公開していて、お金の掛かったこのステージ制作の裏側も見られて、大変おもしろい。マネージャーや振付師もインタビューに答えている。いずれもおもしろい。

私は昼間オフィスにいるときにはiHeart RadioのアプリでロサンゼルスのKIIS FMのJoJo Wrightの「JoJo's Radio」を聞いていることが多いのだけれど、聴取者に電話で「スーパーボウルはハーフタイム・ショーだけ見た? それともゲーム全部見た?」と聞いていた。音楽好きにはそんな感じだった。

レディ・ガガのパフォーマンスは510万ものツイートを巻き起こしたらしい。

Lady Gaga's Super Bowl Set Drives 5.1 Million Tweets
2017年2月7日
KIIS FM
http://kiisfm.iheart.com/features/super-bowl-1829/articles/15/496637/lady-gagas-super-bowl-set-becomes-15538230/#ixzz4Y3sNoK2B


スーパーボウルのハーフタイム・ショーが音楽のライト・ユーザーを覚醒させた。レディ・ガガの音源の売上が前週の10倍になったのだという。
2017年2月7日
Billboard
Lady Gaga's Sales Surge Over 1,000% in Wake of Super Bowl Halftime Show
「前週の10倍」という売上はべつに珍しいものではない。最近だとプリンスが亡くなったときにもこういう現象が起きた。しかし、レディ・ガガは昨年2016年10月にアルバム「Joanne」をリリースし、シングル「Million Reasons」もプロモーション中であるから、前週もそこそこの売上を上げていたのである。
ハーフタイム・ショーで披露された各曲の売上は
「Bad Romance」(13,000ダウンロード、前週比1,525%)、
「Born This Way」(12,000ダウンロード、前週比2,202%)、
「Poker Face」(10,000ダウンロード、前週比1,217%) 。
しかも、このユーザーたちが向かったのはSpotifyなどのストリーミング・サービスではなくiTunes Store。ストリーミングよりダウンロード、であった。この現象の分析は、勉強になる。
音楽好きはSpotifyに向かうけれど、スポーツ番組でたまたまレディ・ガガを見て「何だ、良いじゃないか」と思った人たち、つまり音楽のライト・ユーザーが向かったのがダウンロードであったことがたいへん興味深い。

「音楽の聞き方は変わったよね、もうストリーミングだよな」とは簡単に言えるけれど、こういう素晴らしいパフォーマンスで、これまで良さに気がつかなった音楽のライト・ユーザーの居場所は決して最先端のストリーミングじゃないんだよね。
私も、自分のアーティストを音楽好きの狭いコミュニティに閉じ込めずに、スポーツ大会のような場所での他流試合をどんどん繰り広げて、気付きの場所を増やしていこうと、改めて思った。

スーパーボウル2017のレデイ・ガガのハーフタイム・ショーの視聴者数は1億1750万人だったそうだ。内訳はネットワーク・テレビ放送1億1130万人、ストリーミング170万人、スペイン語のFOX DEPORTESで65万人など。
世帯視聴率45.3%。ものすごい数字だ。
これまでの1位は2015年のケイティ・ペリーで1億1850万人で、これには及ばなかったけれども。

20170208_super_bowl_tv_viewership_n
https://www.statista.com/chart/7850/super-bowl-tv-viewership/

スーパーボウルで感動的なハーフタイム・ショーを終えたレディ・ガガは、グラミーではメタリカとデュエットするのだそうだ。
2017年2月7日
Entertainment Weekly
Lady Gaga to perform duet with Metallica at the Grammys

レディ・ガガは2015年にはグラミーでトニー・ベネットとデュエットをしている。



今度はどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか?

2016/12/26(月) 曇り アイドルはホール・コンサートのレベルをサ〜ッと駆け抜けないといけないのだそうだ

中野サンプラザ・ホールに久かたぶりに行った。
かつてはここにさんざん行ったものだが、ずいぶんとご無沙汰である。

20161226SunPlaza

コンサート以外では「アクセス解析カンファレンス」を主催していた時、ここでいっぺんやった。もちろん下のホールじゃなくて上のホテルの宴会場、ね。

最近のアイドルは、バンドは使わずにカラオケ・トラックを使って公演をするのだが、これが影響してか、ホール・レベルには長く留まっていてはいけないのだそうだ。
収容人数が少ないライヴ・ハウスでなら音もグチャグチャなので、何曲かやっても変じゃないが、音のいいホールだと一曲一曲のサウンドの違いが如実に出てしまい、音に統一感がなくなってバラバラに聞こえてしまうのだそうだ。
アリーナ・クラスまでいけば制作費もかけられるようになるから、トラックを作り直したり、場合によってはバンドでの演奏もできるけれど、ホール・クラスではそこまでの制作費はムリなんだそうである。
なるほどね。

2016/11/07(月) 晴れ アメリカ大統領選挙に興味がある理由

アメリカ時間の明日11月8日は大統領選挙の投票日である。

20161107_Election
https://en.wikipedia.org/wiki/United_States_presidential_election,_2016

この結果に私はものすごく注目していて、開票が行われる日本時間の11月9日の水曜日は仕事を入れずにずっとCNNの報道を見ているつもりである。

私は、日本という狭いところで仕事をする気はもはや全然ない。これからの時代は中国の時代で、もし若かったら中国語を学んでそれを活かして仕事をしていくところだが、残念ながら中国語の難しさは私にはとても越えられない壁なので、英語でやっていくしかない。
私の先輩の中に何人か、50歳を過ぎて中国語を習得した方がいらっしゃるが、これは尊敬以外の何物でもない。

アメリカは、私のこれからのメイン・ステージだ。ここでうまくいかないようなら、アジアでもダメだと思っている。
そうなると、アメリカの政治体制は非常に重要だ。
直接選挙で選ばれるアメリカの大統領は日本の総理大臣などよりも大きな権力をもち、国を変えていくことができる。
今回の選挙でドナルド・トランプが選ばれるようなことがあったら、今オッケーなことが一々覆る可能性がある。
私の周りでは「トランプが大統領になんかなるわけがない」という声が多いが、私はそうとは言い切れないと思っている。

さぁ、どうなるか、大統領選挙。

2016/10/12(水) 晴れ ペンパイナッポーアッポーペン、YouTube ミュージック全世界1位おめでとう!

ピコ太郎さんの45秒のビデオ『(PPAP)ペンパイナッポーアッポーペン(PEN-PINEAPPLE-APPLE-PEN Official)』が、YouTubeの週間再生回数ランキング「ミュージック全世界トップ100」(9月30日〜10月6日付)で1位を獲得した。
まことにめでたいことである。

ペンパイナッポーアッポーペン、世界ランキング1位に輝く(動画)【ハフィントンポスト】





ピコ太郎の「PPAP」は1週間に570万再生されてBillboardの「Streaming Songs」で46位、総合チャートである「Hot 100」で77位に入った。
この曲の演奏時間は45秒。これはHot 100に入った曲の中で古今東西最短、という記録を樹立した。
Piko-Taro's 'PPAP' Is the Shortest Song Ever on Billboard Hot 100 [Billboard]

なんか「日本人初」とか、そういう論調が目立つけど、別にYouTubeビデオの視聴に「日本人だから見る」とか「バルバドス人だから見ない」というようなことなはいので、こういう論調を見かける度に白けてしまいます。

2016/10/10(月)(祭) 曇り デジタル・ライツ・エージェンシー「マーリン」のオフィスが日本にできた

イギリスに本部を置く音楽のデジタル・ライツ・エージェンシー「マーリン」のオフィスが日本にできた。

邦楽ネット配信拡大へ 「第4のメジャー」が上陸【朝日新聞】
2016年10月10日
20161010Merline_Asahi
http://www.asahi.com/articles/ASJB77SCFJB7UCVL02M.html

イギリスの音楽業界メディアでも報道されている。

MERLIN OPENS JAPAN OFFICE IN TOKYO, HEADED BY HAJI TANIGUCHI [Music Business Worldwide]
2016年10月10日
20161010_MusicBusinessWorldwide
http://www.musicbusinessworldwide.com/merlin-opens-japan-office-tokyo-headed-haji-taniguchi/

マーリンジャパンのゼネラル・マネージャーには、ソニー・ミュージックとエイベックスで長く音楽の権利ビジネスを手がけてきた谷口 元さんが着任した。

日本でも音楽ストリーミング・サービス「Spotify」がスタートし、CDやレコード以外の、デジタルでの収益化が重要になっている。
YouTubeやApple Music、Spotifyなどのデジタル配信サービスに音源を提供する際に、3大メジャー・レーベルと比較して独立系レーベルは劣後の条件で契約されている現状がある。Apple Musicでメジャー・レーベルのアーティストが行っているキャンペーンは独立系レーベルでは実施できない、ということがよくある。このレーベルがメジャーと契約してメジャーの一角を占めるようになると急にこれが実現できるのである。
一方で、ストリーミング時代におけるメジャー・レーベルの存在意義も問われている。
最近の話題はフランク・オーシャンである。
フランク・オーシャンは2016年8月19日にビジュアル・アルバム『Endless』をApple Music限定で公開し、その翌日8月20日に17曲入りのフルアルバム『Blonde』をiTunesストアとApple Music限定でリリースした。
先にリリースされたビジュアル・アルバム『Endless』はフランク・オーシャンが所属してきたレーベルDef Jam/Universal Music Groupを通してリリースされ、これにてメジャーとの契約は完了。翌日発売のフル・アルバム『Blonde』は"Boys Don't Cry"というレーベルからリリースされており、これはビッグ・アーティスト側から「メジャー・レーベルなんて不要」と言われたのと同じことである。

CDを大量にプレスして販売していた時代には、この製造と流通に大きな資本が必要だったので、アーティスト自身がこれを行うなどということは、とても実現できないことだった。

マーリンは、世界中の独立系レーベルを取りまとめて配信業者と交渉し、3大メジャーに劣らない条件を引き出すことを目的に活動を行っている。
このような機関が機能すると、ますますメジャー・レーベルの存在価値はなくなっていく。

日本という音楽マーケットは、独立系レーベルの群雄割拠する場所である。EXILEなどが所属しているエーベックスも、AKB48などのキング・レコードも、サザン・オールスターズやSMAPなどが所属するビクターも、全部独立系レーベルである。YouTubeやApple、Spotifyが相手にする「メジャー」とは、ユニバーサル、ソニー、ワーナーの3社しかないのだから。

マーリンは会員制で、レーベルが会員となり、Spotifyなどからの売上の3%をマーリンに落とすしくみなのだという。現在、47カ国に780社の会員がいるのだという。
業界で信用の厚い谷口さんのことだから、多数の会員を日本でも集めることになるのだろう。
今後、この日本という音楽マーケットでマーリンジャパンがどんな役割を果たしていくのか、大変楽しみである。

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