アメリカ大好き
アメリカ大統領選挙の当選決定から一日が過ぎた。
私はデスクでは、普段インターネットを使ってロサンゼルスのラジオを聞いていることが多いのだが、トーク番組や視聴者電話参加番組の中で「CalExit」という言葉が多く使われるようになった。
今回の大統領選挙の結果を受けて、アメリカ合衆国からカリフォルニアは独立しよう、という動きである。
EUからのイギリス(グレート・ブリテン)の脱退が「BriExit」と呼ばれたのにならって、「CalExit」と言われるようになっているのだ。
「Yes California CalExit Blue Book」というウェブサイトも立ち上がっている。

http://www.yescalifornia.org/
2019年春にカリフォルニア州のアメリカ合衆国からの独立に関する世論調査を行う考えを示しているサイトである。
カリフォルニア州の経済規模は国換算すると世界6位。ハリウッドもあるし、シリコン・バレーもある。
朝のラジオ番組の電話参加の聴取者は「これにワシントン州を加えたら最高だわ、マイクロソフトもスターバックスもある」なんて言っていた。
こういうことはもちろんSNSでも広がっていて、「#CalExit」付きの投稿がザクザク見つかる。
Twitterでもワシントン州などの西海岸時間を使っている州とハワイをプラスして独立しようという人もいた。
Only map that matters to me now. #Cascadia #Orexit #Washexit #Calexit #Westexit #HawaiiAndNevadaCanComeToo pic.twitter.com/caiejErdsy
— Jackboog21 (@Jackboog21) 2016年11月9日
私のこれからの仕事の舞台はハリウッド。もちろんカリフォルニア州である。
この独立活動、応援しちゃおうかな。
今日はアメリカ大統領選挙の投開票の日。
アメリカ相手に商売をしようとしている今の私にとってはアメリカの政治体制は大きな影響があるので、仕事を休みにして朝から開票の様子をCNNテレビで見つめていた。
手元のタブレットにはニューヨーク・タイムズの大統領選挙の予測画面を写しだしていた。
(以下の図版はすべてここから)
私はトランプが大統領になると商売上たいへん困るので、クリントン当選を信じてテレビを見始めたのだが、日本時間の午前11時半にニューヨーク・タイムズの予想画面で、トランプがクリントンを逆転した。

これ以後、気分は暗澹たるものに。
以後、あっという間に予測は「95%以上トランプ」へと変わっていった。
以下の図は同じグラフィックスの13時過ぎのもの。
以下の図は同じグラフィックスの13時過ぎのもの。

トランプが大統領になると、彼の方針は「America first」で、鎖国主義的なものである。
我々のように、海外国籍でアメリカで商売する者が大変になるのはまちがいない。
ビザも取りにくくなるだろうし、さまざまな外国製のものに対する規制がかかる可能性がある。
ビザのルールの変化は私は一度経験がある。
1980年代、レーガン大統領時代は「外国から優秀な人を入国させる」ということで、私も就労できるビザを得ていた。しかし、その後同じ共和党ではあるがブッシュ(父)が大統領になると政策がかわり、ビザが大変出にくくなったのである。
トランプの選挙公約を日本語でわかりやすくまとめたウェブサイトがないかと探したら、こんなのがみつかった。
トランプ大統領の公約一覧
・中国・日本を始めとするすべての輸入品に対して20%の関税をかける。・大統領選に勝利・就任初日に、中国を「為替操作国」に認定する。・中国のハッカーや模造品に対して規制を強化。・中国からの輸入品には45%の関税。・中国の冒険主義を思いとどまらせるために、東シナ海と南シナ海での米軍の存在感を高める。・米国・ロシア間の協力を増やす。・メキシコ国境では35%の輸入税を課す。・メキシコとの国境に万里の長城を築き、不法移民を認めない。・不法滞在者のメキシコ送金は押収し、メキシコ人の労働ビザや越境手数料を引き上げる。・イスラム教徒は入国させない。・シリア難民は受け入れない。・イスラム国はやっつける。資金源である石油を爆撃。・尋問について、米国法で禁じられている水責めなどの方法を支持。・医療目的でのマリファナ合法化を許可する。・連邦政府の支出の無駄を削る。・米軍の規模と能力を拡充する。・日本へは米軍による防衛費を要求する。年5,830億円全額だ。・もちろん韓国も一緒だ。・TPP(環太平洋経済連携協定)はゴミ箱へ放り込む。・法人税の最高税率を35%から15%に引き下げ。・年収2万5千ドル未満の単身世帯と年収5万ドル未満の夫婦世帯は所得税を免除する。・税制簡素化、及び減税(但し、富裕層は増税)。・相続税は排除。・金持ちだけが利用できる税の抜け道を潰していく。
私のビジネス作戦は、トランプ大統領就任を機に、変更をすることにする。
トランプが大統領として数々の失敗をし、次の選挙では選ばれない、という方に賭けてみる。
2021年、東京オリンピックの翌年、トランプの次の大統領のもとでトランプ的でない政策が実施される時のために、バッチリ準備をすることにする。
2021年、私62歳。
思っているよりも2年遅いアメリカ再デビューである。
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