現代人になくてはならないものの一つにスマートフォンによるコミュニケーションがある。
高層化の進む都会においては、これにエレベーターが加わる。
私はお台場の高層マンションに住んでいたことがあるけれど、入居早々に震度3でエレベーターが止まってしまった。
このエレベーターは悪名高きシンドラー社製のもので、このとき復旧までに3時間くらいかかった。
今の東京では震度3くらいでは電車も止まらないので、普通に自宅に戻ったらエレベーターが止まったままだった。震度3の地震があったことさえ忘れていたので、これを見て思い出したくらいだ。
しかたないから、22階までえっちらおっちら荷物を持って歩いて上った。
このとき「もうエレベーターに依存する高層階には住まないようにしよう」と決め、いまは自宅は4階、仕事場は10階である。
東京には必ず大地震が来る。これは誰しも異論のないことだろう。
であれば、すみかはエレベーターに依存しない所にするべきだ。
東京都の防災のガイドラインでは、震災時の復旧目標は
電気7日上下水道30日都市ガス60日
である。(東京都が配布した防災ガイドブック『東京防災』112ページ)
7日間、電気が来ない=ほとんどのエレベーターが動かない中で行きていくのである。それは、ぜひとも避けよう。