政府による新型コロナウイルス感染拡大に伴う非常事態宣言が解除された。これからは二次感染、三次感染への注意が呼びかけられていくわけだが、いっぺん体験しているので、この先は、3月末の頃に感じた、わけのわからない不安からは開放されるだろう。
僕が心配しているのは、次の別のパンデミックだ。
今回の新型コロナウイルスによる世界の死亡者数は347,872人(May 26, 2020, 02:01 GMT現在)だと報じられている。
https://www.worldometers.info/coronavirus/
これよりもずっと多くの死者が予想されて十年以上も経ち「今すぐパンデミックが起こっても不思議でない」のがインフルエンザA/H5N1だ。
新しいウイルスがどれほど病原性が強いのか、またどの年齢群が影響を受けるのかもまた不明だが、全人口の20〜50%に影響を及ぼすと考えられている。W.H.O.は
「次のパンデミックの最善のシナリオでさえも、200万人から700万人が死亡し、数千万人が医学的治療を必要とすると考えられている。もしも、次のパンデミック株が非常に病原性の強いものであった場合には、死亡数は劇的に増加するであろう。」
としている。
としている。
(W.H.O.の記事を国立感染症研究所が翻訳した記事)
次のインフルエンザパンデミックによる影響の推定:事前対策の強化【国立感染症研究所】
では、このH5N1感染症はどのような症状をもつのか?
「現在明らかとなっているヒトH5N1ウイルス感染症はどのような特徴をもつのか? ベトナムとタイでの報告によると、それぞれの臨床像は類似しており、ベトナムでの10例の感染症例の特徴は、1)ほとんどの症例で感染鶏と接触したのち、平均3日で発症している。2)発熱、咳、呼吸促迫を認め、急速に肺炎に進行し、発症から平均6日で入院し、平均9日目で死亡している。3)70%の患者に下痢を認め、便中にウイルスが存在する。鼻汁、咽頭炎、結膜炎、の所見は認めない。4)全例胸部X線で肺炎像を認める。5)リンパ球数減少100%(タイでは60%)、血小板減少90%(同33%)6)ウイルス血症(ウイルスが血液中に検出される)、高サイトカイン血症(サイトカインストーム)を認める7)致死率 80%。8)分離ウイルスはアマンタジン耐性である。9)オセルタミビルは使用開始が遅いこともあり効果は不明10)迅速診断キットでは検出されない場合が約80%ある。新型インフルエンザ対策【大阪府感染症情報センター】
これだけの症状が起き、全世界で今回の新型コロナウイルスの5倍も6倍もの死者が出る可能性が懸念されているのである。
こっちのほうが新型コロナウイルスの二次三次感染よりよっぽど怖いし、いつ起こってもおかしくないというのだから準備しておかないと、、、。
今回の新型コロナウイルス感染症で「ソーシャル・ディスタンシング」が有効であることがわかった。これは次のパンデミックでも同じだろう。在宅で仕事をできる人たちは、在宅ワークのコツも理解したから、また同じように対処できるだろう。でも、今回と同じような経済の停滞は、また必ず起こる。
これからは「今日が良いからと言って明日以後もまた良いわけではない」という考え方を持たなくっちゃいけない。もしものときのために蓄財しておくのが精一杯の対抗策かもしれないけれど。
これが僕の「New Normal」。
これが僕の「New Normal」。