仕事上、ネットはコミュニケーションを変えた、という話に「乗って」いる。
インターネットの登場で、人びとのコミュニケーションが変わった。その結果、消費者の購買行動も変わったので、企業のコミュニケーションも変えていかないとダメだ、という話である。
このようなストーリーは、もちろん電通が得意だ。
2004年1月に発行された「ホリスティック・コミュニケーション」で電通の秋山 隆平さんと杉山恒太郎さんによって購買行動の変化が説かれた。

ホリスティック・コミュニケーション
著者:秋山 隆平
販売元:宣伝会議
発売日:2004-01
おすすめ度:3.5
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電通はこの本で紹介されている「AISAS」という概念名を商標登録したそうだ。

その後もさまざまな本で、購買行動の変化について述べられているが、最近だと、ADKの横山さんらの「次世代広告コミュニケーション」などでも、同様の購買行動の変化が主張されている。

次世代広告コミュニケーション次世代広告コミュニケーション
著者:横山 隆治
販売元:翔泳社
発売日:2007-07-19
おすすめ度:4.0
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コミュニケーションの変化は本当だと思う。
でも、本当にコミュニケーションの変化が購買行動も変えているんだろうか?
これをなんとか検証してみたい。
これらの本は、購買行動の変化は語っているけれど、数値的にみんながばちっと納得できるところまではきていない。

インプレスR&DのWeb担フォーラムの安田さんのブログでは、「広告と広報の壁がなくなった」もしくは「壁をなくすべき」という話を書いているけれど、これも、その先のテーマになるね。